没後150年記念 菊川英山

特別展
2017年11月3日(金・祝)~12月20日(水)
前期 11月3日(金・祝)~26日(日)
後期 12月1日(金)~20日(水)
※前後期で展示替え
 
11月6、13、20、27~30日、12月4、11、18日は休館します。
 

 

 

葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ

企画展
2017年9月30日(土)~10月29日(日)
 
10月2、10、16、23日は休館します。
 

 

 

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葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

 

北斎の「冨嶽三十六景」全46点を一挙公開

「冨嶽三十六景」は、富士山を日本全国のさまざまな場所から描いたシリーズで、天保2年(1831)頃に制作されました。題名に「三十六」とありますが、売れ行きがあまりに好評だったため、10点が追加され、全部で46点となっています。太田記念美術館が所蔵する「冨嶽三十六景」全46点が一挙に公開されるのは2010年以来7年ぶり。北斎の最高傑作を、ぜひたっぷりお楽しみください。

 


葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」


葛飾北斎「冨嶽三十六景 駿州江尻」

 

「冨嶽三十六景」の奇抜なアイデアを読み解く

「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」を筆頭に、「冨嶽三十六景」にはアッと驚くようなアイデアがふんだんに盛り込まれています。浮世絵師として絶え間なく研鑽を続けた北斎が、70歳を過ぎてたどりついた境地と言えるでしょう。本展では、「冨嶽三十六景」に隠された北斎の奇抜なアイデアを読み解いていきます。

 


葛飾北斎「冨嶽三十六景 常州牛堀」


葛飾北斎「冨嶽三十六景 五百らかん寺さゞゐどう」


葛飾北斎「冨嶽三十六景 遠江山中」


葛飾北斎「冨嶽三十六景 深川万年橋下」

北斎の娘・応為の「吉原格子先之図」を特別公開

 

葛飾応為「吉原格子先之図」

北斎の娘であるお栄は、応為という画号をもつ浮世絵師として活躍していました。父親をも越えるとされた巧みな美人画のみならず、その個性的なキャラクターも注目され、近年では、時代小説やテレビドラマの主人公としても取り上げられています(※)応為の最高傑作である「吉原格子先之図」を、2年ぶりに特別公開いたします。

※直木賞作家・朝井まかて氏の時代小説が、『眩(くらら)~北斎の娘~』として、NHK総合でドラマ化。主演は宮崎あおい、脚本は大森美香。9/18(月・祝)放送予定。

<見どころの一点>
葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」

                                      

富士山の山頂は晴れ渡っていますが、裾野は真っ黒な雲に覆われています。右下の斜めに走る線は雷を図様化したもの。富士山の下は白雨、すなわち、激しい夕立が降っていることを簡潔に表現しています。晴れと雨というまったく異なる天候を、一枚の画面の中に無理なく収めた、北斎らしい奇抜なアイデアが光る作品です。

イベント
学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日程 2017年10月3(火)、13日(金)
時間 11:00~  /  14:00~(各回40分程度)
場所 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法 申込不要 参加無料(要入場券)
北斎を巡る 入館料相互割引プラン

本展チケットをすみだ北斎美術館の下記展覧会でご提示いただくと、団体料金でご覧いただけます。また、上記展覧会のチケットを当館でご提示いただくと、「葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ」展を100円割引でご覧いただけます。
※1枚につき1名様、1回限り有効、他の割引との併用はできません。

すみだ北斎美術館
「大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎~江戸と名古屋を駆ける~」 
2017年9月9日(土) ~ 2017年10月22日(日)

 

入館料
一般 700円
大高生 500円
中学生以下 無料

月岡芳年 月百姿



特別展
2017年9月1日(金)~9月24日(日)
9月4、11、19日は休館します。
 

 

 

最晩年の代表作、「月百姿」全100点を一挙に公開

「月岡芳年 妖怪百物語」展(2017年7月29日~8月27日)に引き続き、幕末・明治の浮世絵師・月岡芳年の魅力を、さらに一歩掘り下げてご紹介いたします。今回展示するのは、芳年の最晩年の傑作である「月百姿」。「月百姿」はその題名の通り、全部で100点からなりますが、全点を一挙にご覧いただける機会はあまり多くありません。最後の浮世絵師とも称される芳年がたどり着いた境地を、まとめてご覧いただけるまたとない機会です。

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月岡芳年「月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子」

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月岡芳年「月百姿 はかなしや波の下にも入ぬへしつきの都の人や見るとて 有子」

「月百姿」の世界を4つの切り口で鑑賞

「月百姿」は、月にちなんだ物語を題材としていますが、平安時代や戦国時代の武将たちや絶世の美女たち、あるいは幽霊や妖怪などの不可思議な存在まで、さまざまなテーマが登場します。そこで、本展では、①美しき女たち、②妖怪・幽霊・神仏、③勇ましき男たち、④風雅・郷愁・悲哀という独自の切り口を設けることで、「月百姿」の世界を分かりやすくご紹介いたします。月の綺麗な秋の季節、月にまつわるさまざまな物語をご堪能ください。

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月岡芳年「月百姿 稲むらが崎の明ぼのの月」

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月岡芳年「月百姿 烟中月」

 

100年以上前とは思えない!  斬新な構図・華麗な色彩

「月百姿」は明治18~25年(1885~92)、すなわち、今から約130年以上前に制作されました。しかしながら、大胆な視点から切り取った迫力ある構図や、月夜の静けさがしみわたるような静謐感、さらには粋を極めた彫りや摺りの美しさなど、現在の私たちでも「カッコいい!」「キレイ!」と口にしたくなるような新鮮な魅力にあふれています。芳年の「月百姿」の持つ“新しさ”にぜひご注目ください。

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月岡芳年「月百姿 吼噦」

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月岡芳年「月百姿 玉兎 孫悟空」

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月岡芳年「月百姿 忍岡月 玉渕斎」

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月岡芳年「つき百姿 盆の月」

 

<見どころの一点>
「つきの百姿 大物海上月 弁慶」

                   

源義経たちが大物浦から船出をした際、にわかに暴風雨となり、壇の浦に沈んだ平家の怨霊たちが行く手をはばみました。しかし、弁慶は経文を唱えることで、見事、怨霊を退散させます。平家の怨霊の姿ははっきりと描かれていませんが、画面の多くを占める漆黒の海と、弁慶に襲いかかる不気味な波の動きで、見る人の不安をかきたてます。緻密に計算された、芳年ならではの迫力ある作品です。

芳年を巡る 入館料相互割引プラン

下記展覧会のチケットを当館でご提示いただくと、「月岡芳年 月百姿」展を100円割引でご覧いただけます。
※1枚につき1名様、1回限り有効、他の割引との併用はできません。

横浜市歴史博物館

 

入館料

リピーター割引 「月岡芳年 妖怪百物語」および「月岡芳年 月百姿」両展覧会の会期中2回目以降ご鑑賞の方は、半券のご提示にて200円割引いたします。
※チケット購入時に半券をご提示下さい。他の割引との併用はできません。

一般 1000円
大高生 ※学生証をご提示ください。 700円
中学生以下 ※中学生は学生証(生徒手帳)をご提示ください。 無料
開館日カレンダー

休館日

   

月岡芳年 妖怪百物語



特別展
2017年7月29日(土)~8月27日(日)
7月31日、8月7、14、21日は休館します。
 

 

 

はじめに

月岡芳年(1839~92)は幕末から明治にかけての浮世絵師です。歌川国芳の門下であり、明治時代には最も人気のある浮世絵師の一人として第一線で活躍し続けました。芳年は武者絵、歴史画、美人画など幅広いジャンルの作品を手がけましたが、生涯に渡って力を注いだテーマとして、歴史や伝説、小説、芝居などの怪奇的な物語に取材した妖怪画があります。芳年自身にも、たびたび幽霊を見たという逸話が残り、また怖い話が上手で百物語を語ることもあったと伝わります。芳年が手がけた数多くの作品の中でも、画業の初期に描いた26図からなる揃物「和漢百物語」と、最晩年に手がけた36図からなる揃物「新形三十六怪撰」という二つの作品は、ともに多数の妖怪たちが登場する怪奇画集の傑作として知られています。本展では、「和漢百物語」と「新形三十六怪撰」をそれぞれ全点公開するとともに、初期から晩年までの作品をあわせて約100点を出品し、芳年が描く妖怪画の世界を紹介いたします。9月1日より始まる特別展「月岡芳年 月百姿」と合わせ、2ヵ月続きで月岡芳年の魅力をお楽しみください。


月岡芳年「羅城門渡辺綱鬼腕斬之図」(太田記念美術館蔵)

月岡芳年が描く妖怪画約100点を大公開!

月岡芳年は画業の初期から怪奇的な画題を好み、妖怪たちを描き続けました。師匠の歌川国芳が妖怪画を得意としていたことから、その影響がまず考えられるでしょう。一方で芳年自身も妖怪を身近に感じていた人物のようで、たびたび幽霊を見たという話が伝えられており、また怖い話が上手く、養女に百物語を語って聞かせたという逸話も残っています。恐ろしく、また時にユーモラスな、芳年が描く魅力あふれる妖怪たちを紹介いたします。


月岡芳年「魁題百撰相 金吾中納言秀秋」(太田記念美術館蔵)


月岡芳年「一魁随筆 托塔天王晁葢」 (大屋書房蔵)

 

 

 

初期の妖怪画シリーズ「和漢百物語」を全点公開

「和漢百物語」は慶応元年(1865)、芳年が数え27歳の時に出版されました。芳年による妖怪を題材とした最初の揃物で、全26図からなります。題名の「百物語」とは、数人で集まって怪談を語る会のことで、転じて怪談を集めた書物のタイトルにも用いられるようになりました。本作は和漢、すなわち日本と中国の怪談に幅広く取材しており、新進の浮世絵師であった若き日の芳年による、力の入った妖怪画集です。

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月岡芳年「和漢百物語 華陽夫人」(太田記念美術館蔵)


月岡芳年「和漢百物語 頓欲ノ婆々」(太田記念美術館蔵)


月岡芳年「和漢百物語 伊賀局」(太田記念美術館蔵)

最晩年の妖怪画シリーズ「新形三十六怪撰」を全点公開

「新形三十六怪撰」は明治22~25年(1889~92)にかけて出版された、妖怪を題材とした揃物。全36図からなります。出版開始時に芳年は数え51歳であり、幾つかの図は、明治25年に芳年が没した後に刊行されました。まさに最晩年の作ですが、芳年が長年手がけてきた妖怪画の集大成とも言える傑作です。なお題名の「新形」には当時流行の言葉であった「神経」、あるいは「真景」といった言葉がかかっていると考えられています。


月岡芳年「新形三十六怪撰 貞信公夜宮中に怪を懼しむの図」(太田記念美術館蔵)


月岡芳年「新形三十六怪撰 ほたむとうろう」(太田記念美術館蔵)


月岡芳年「新形三十六怪撰 大物之浦ニ霊平知盛海上に出現之図」(大屋書房蔵)

 

<見どころの一点>
「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」(太田記念美術館蔵)

                   

源頼光の土蜘蛛退治を題材にした一図。『平家物語』『太平記』の「剣の巻」に伝わるエピソードです。平安時代の武士である源頼光が病に侵され、長い間床に伏せていたある夜、一人の僧がどこからともなく現れ、縄で頼光を絡め取ろうとしました。驚いた頼光はとっさに枕元に置いてあった名刀、膝丸で切りつけます。別の部屋で宿直をしていた頼光配下の四天王たちも駆けつけ、血の後を追っていくと巨大な土蜘蛛に遭遇し、見事これを退治したという話。頼光の名刀「膝丸」は、以降「蜘蛛切」と呼ばれるようになりました。本図では、芳年は僧侶の姿をした土蜘蛛が半透明の巣網で頼光を絡め取ろうとし、頼光が膝丸を抜こうとする瞬間を迫力たっぷりに描いています。土蜘蛛のぎょろりとした黄色い目玉の描写が印象的です。

展覧会カタログ
本展カタログ「月岡芳年 妖怪百物語」を2,484円(税込)にて販売します。
100点強の出品作品すべてをカラーで掲載。「和漢百物語」と「新形三十六怪撰」全点が同時に収録された貴重な1冊です。太田記念美術館および全国の書店、ネット書店にてご購入いただけます。
ISBN 978-4-86152-627-5 C0071  B5変形 136頁 青幻舎発行
芳年を巡る 入館料相互割引プラン

本展チケットを横浜市歴史博物館の下記展覧会でご提示いただくと、団体料金でご覧いただけます。また、下記展覧会のチケットを当館でご提示いただくと、「月岡芳年 妖怪百物語」および「月岡芳年 月百姿」展を100円割引でご覧いただけます。
※1枚につき1名様、1回限り有効、他の割引との併用はできません。

横浜市歴史博物館

 

入館料

リピーター割引 「月岡芳年 妖怪百物語」および「月岡芳年 月百姿」両展覧会の会期中2回目以降ご鑑賞の方は、半券のご提示にて200円割引いたします。
※チケット購入時に半券をご提示下さい。他の割引との併用はできません。

一般 1000円
大高生 ※学生証をご提示ください。 700円
中学生以下 ※中学生は学生証(生徒手帳)をご提示ください。 無料
開館日カレンダー

休館日

   

大江戸クルージング

企画展
2017年7月1日(土)~23日(日)
 
7月3、10、18日は休館します。
 

 

今、2020年の東京オリンピックに向けて、東京の水辺の魅力を再認識し、観光や交通手段として舟運を見直す動きが注目されています。実は現在の東京からは想像もつかないほど、昔の江戸は市中に堀や水路が縦横に張り巡らされ、隅田川や江戸湾にも囲まれた「水の都」でした。当時の浮世絵には、隅田川などの川で舟遊びを楽しむ人々や、現在のタクシーのように、各地の船宿から出る乗合船を交通手段として使う人々、そして日本各地から集まってきた物資を江戸市中に運ぶ舟運の様子などが数多く描かれており、水辺と船が庶民の生活に密着した、非常に身近な存在であったことがうかがわれます。中でも両国の夏の納涼は江戸の一大イベントで、船遊びや花火を楽しむ人々が大挙して押寄せ、川面には大小の船が所せましと浮かびました。本展は、浮世絵を見ながら江戸のさまざまな水辺をクルージング気分でめぐる、夏にぴったりの展覧会です。

 

 

江戸の水辺をクルージング!

日本橋をスタートして、クルージング気分で江戸の町をめぐってみましょう。日本橋川や佃島近辺、隅田川、小名木川、芝浦など、江戸のさまざまな水辺を描いた作品を紹介します。


歌川広重「名所江戸百景 日本橋雪晴」


歌川広重「名所江戸百景 芝うらの風景」


歌川国芳「東都名所 佃嶋」


葛飾北斎「雪月花 隅田」

隅田川で納涼!-舟遊びと花火

隅田川では、毎年5月28日の川開きから8月28日までが納涼の期間と定められていました。両国周辺では花火が打ち上げられ、川面には舟遊びを楽しむ膨大な数の船が浮かびました。


歌川広重「東都名所 両国橋夕涼全図」


歌川国安「両国花火の図」

江戸を飛び出し、日本各地の海へ

江戸の水辺を楽しんだ後は、日本各地の水辺をクルージング。多くの参詣者で賑わった江ノ島や、海運で栄えた日本各地の港を描いた作品を紹介します。


喜多川歌麿「江之島岩屋」


昇亭北寿「上総銚子浦鰹釣舟之図」

江戸時代のさまざまな船

屋形船、屋根船、船の乗客に飲食物を売って回る煮売船など、船遊びに用いられた船や、弁財船や高瀬船といった舟運に用いられた船まで、浮世絵に描かれたさまざまな船を紹介します。


歌川国貞(三代豊国)「屋形舩 花見の図」


歌川国芳「東都名所 両国の涼」

<見どころの一点>
歌川国貞(三代豊国)「極暑あそび」

                                        

隅田川を一艘の屋根船が進みます。右手に見えているのが両国橋とすると、屋根船の左手奥にみえる対岸の橋は薬研堀にかかる難波橋となります。「極暑」と題名にあるように、夏の暑い最中、隅田川で歌舞伎役者たちが舟遊びをする様子を描いた作品です。屋根船の中に見える役者は八代目市川団十郎、初代坂東しうかなど。船の中には皿に盛られた料理も見えています。本図でなんといっても目を引くのは、手前の川で泳ぐ役者たちの姿でしょう。役者たちはただ泳いでいるのではなく、「かへるおよぎ」「雷盆(すりばち)およぎ」「徳利もち立游(およぎ)」「しやちほこ立游」「土左衛門およぎ」など、現代のシンクロナイズドスイミングも彷彿とさせる、凝ったユーモラスな泳ぎを披露しています。船中の役者たちは、体を張った水中の役者たちの泳ぎをつまみに酒を飲んでいるという訳です。ちなみに船中の役者が若手の花形役者たちなのに対し、手前は二代目中山文五郎、初代市川広五郎ら格のそれほど高くない脇役系の役者たちであることがやや哀愁を誘います。

イベント
学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日程 2017年7月6(木)、12日(水)、17日(月・祝)
時間 14:00~(40分程度)
場所 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法 申込不要 参加無料(要入場券)
入館料
一般 700円
大高生 500円
中学生以下 無料

 

馬琴と国芳・国貞 八犬伝と弓張月

企画展
2017年6月2日(金)~25日(日)
6月5、12、19日は休館します。
 

 

 

今年は馬琴誕生250年

 曲亭(滝沢)馬琴は、江戸時代のベストセラーである『南総里見八犬伝』の作者として、現在でも高い人気を誇っています。馬琴の執筆した『南総里見八犬伝』や『椿説弓張月』は、小説の枠に収まらず、歌舞伎として上演されたり、浮世絵として絵画化されたりしました。今年は馬琴が誕生してからちょうど250年にあたります。本展ではそれを記念して、馬琴の小説を題材とした浮世絵約80点をご紹介いたします。

キャプション

歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」(個人蔵)

キャプション

歌川国芳「本朝水滸伝剛勇八百人一個 犬村大学礼儀」(個人蔵)

キャプション

歌川国貞「豊国揮毫奇術競 蒙雲国師」(個人蔵)

 

 

国芳VS国貞 人気絵師の対決

歌川国芳と歌川国貞は、近年注目を集めている浮世絵師ですが、この二人は『南総里見八犬伝』や『椿説弓張月』を題材とした浮世絵版画を数多く描いています。例えば、国芳の代表作である巨大なワニザメも、実は馬琴の小説を題材としたもの。人気絵師の二人が、馬琴の小説をどのように絵画化しているか、その個性の違いをお楽しみください。さらに、歌川芳艶や月岡芳年など、他の浮世絵師たちの作品もご紹介します。
写真サンプル

歌川国貞「放龍閣之場 犬飼現八 犬塚信乃」(個人蔵)

キャプション

月岡芳年「芳流閣両雄動」(太田記念美術館蔵)

写真サンプル

歌川国芳「八犬伝之内芳流閣」(個人蔵)

『南総里見八犬伝』ブームの源流

 『南総里見八犬伝』は28年の歳月をかけて書き継がれた、江戸時代屈指のロングセラーでしたが、現代になっても、その形を変えながら、物語は受け継がれています。昭和48年(1973)のNHK人形劇『新八犬伝』や、昭和58年(1983)の深作欣二監督の角川映画『里見八犬伝』をご記憶の方は多いことでしょう。今年になっても、歌舞伎や演劇として上演されており、その人気は色あせておりません。八犬伝ブームの源流を浮世絵から探ります。

写真サンプル

歌川国芳「本朝水滸伝剛勇八百人一個 犬山道節忠與」(個人蔵)

写真サンプル

歌川国芳「義勇八犬伝 犬坂毛乃」(個人蔵)

写真サンプル

二代歌川国貞「八犬伝犬の草紙の内 尼妙椿」(個人蔵)

 


<見どころの一点>
歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」(個人蔵)

                   

まるで怪獣のような巨大なワニザメのインパクトが強く、国芳の代表作の一つに数えられていますが、実はこの作品も馬琴の物語を題材にしています。平安時代の豪傑・鎮西八郎為朝を主人公にした波乱万丈の冒険ストーリーである『椿説弓張月』の一場面。暴風雨に巻き込まれた為朝とその仲間たちを、烏天狗やワニザメが救出に訪れました。馬琴の物語を知ると、浮世絵をより深く鑑賞することができます。

イベント
学芸員によるスライドトーク

本展の担当学芸員が見どころをご案内します。

日程

2017年6月4日(日)・13日(火)・23日(金)

時間 14:00~(40分程度)
場所 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法 申込不要 参加無料(要入場券)
入館料
一般 700円
大高生 500円
中学生以下 無料
開館日カレンダー

休館日

   

浮世絵動物園

企画展
2017年4月1日(土)~5月28日(日)
前期 4月1日(土)~26日(水)
後期 5月2日(火)~28日(日)
※前後期で展示替え
 
4月3、10、17、24、27~30日、5月1、8、15、22日は休館します。
 

 

 

帰ってきた「浮世絵動物園」~猫から龍まで大集合~

ペットとして愛された猫や金魚、擬人化されたタコや狐、龍や河童。2010年に多彩な動物を描く浮世絵をご紹介し好評を博した「浮世絵動物園」展がパワーアップして帰ってきます。展示総数は前回の2倍となる約160点。前回をご覧になった方もそうでない方も、きっとお気に入りの動物に出会えるはず。この春は美術館でもかわいい動物の姿をお楽しみください。

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歌川国芳「里すゞめねぐらの仮宿」前期展示

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歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」後期展示

国芳だけじゃない!巨匠たちの動物くらべ

動物を描く浮世絵と言えば、歌川国芳によるかわいい猫の絵を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、動物を得意としたのは国芳だけではありません。本展には鈴木春信、葛飾北斎、歌川広重、月岡芳年、河鍋暁斎といった名だたる絵師たちが登場。それぞれの個性が発揮された動物描写も注目です。

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葛飾北斎「狆」後期展示

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河鍋暁斎「天竺渡来大評判 象の戯遊」
前期展示

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鈴木春信「猫に蝶」前期展示

擬人化された動物たち~遊ぶ・食べる・喧嘩する~

国宝「鳥獣戯画」(平安~鎌倉時代)からディズニー映画まで、擬人化された動物の活躍は長く愛されてきました。浮世絵でもタコが踊り、鳥が芸を披露し、猫はお蕎麦を食べて。ほかにも相撲をとったり喧嘩したりと大忙し。身近な動物たちが江戸っ子さながらに振る舞う愉快な姿は、本展の見どころのひとつです。

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歌川貞秀「蛸踊り」後期展示

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落合芳幾「諸鳥芸づくし」前期展示

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四代歌川国政「しん板猫のそばや」後期展示

珍獣いろいろ

全ての干支を合体させた「家内安全ヲ守 十二支之図」のように、実際には存在しない空想上の動物も描かれました。一方で、舶来し見世物として話題を呼んだ象や豹を写した絵、珍しい生物を図鑑の挿絵のように精緻に描写した作品も残されます。絵師たちは創造力と観察眼とを発揮しながら様々な珍獣の絵を世に送り出したのです。

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歌川芳虎「家内安全ヲ守 十二支之図」
後期展示

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歌川芳員「東海道五十三次内 大磯をだはらへ四リ」前期展示

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服部雪斎「サンセウウヲ」後期展示

暮らしのなかの動物

暦や時間、方位を表す際に干支を用い、労働力として牛や馬が欠かせなかった江戸時代。浮世絵にはペット以外にも暮らしに溶け込んだ動物が様々に登場しており、はては着物にも多くの動物模様が見いだせるほど。こうした作品は人々と動物との関係が現代よりも密接であったことをうかがわせます。

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月岡芳年「風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗」前期展示

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歌川国貞「浄瑠璃つくし 傾城恋飛脚 梅川忠兵衛 新口村の段」後期展示
人気役者・七代目団十郎が好んだことから蝙蝠模様が流行した。

<見どころの一点>
歌川芳豊「中天竺馬爾加国出生新渡舶来大象之図」前期展示

                                   

 動物園に行けば必ず目にする象。子供から大人まで人気の動物ですが、江戸時代には日本に生息していない珍獣中の珍獣でした。絵のモデルは幕末の文久2年(1862)、アメリカ船がマラッカから横浜にもたらした象で、本図は翌3年、両国での見世物興行の際に制作されたものです。この象はなんと10年以上も日本全国を巡業しました。長い鼻を器用につかう愛嬌のある姿はお馴染みのものですが、画中文字には「一度此霊獣を見る者ハ七難を即滅し七福を生ず」とあります。つまり、福を呼ぶご利益のあるありがたい動物として宣伝されているのです。現代人とは異なる江戸っ子の象への眼差しがうかがわれます。

イベント
学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日程 2017年4月8(土)、11日(火)、19日(水)、
5月11日(木)、17日(水)、23日(火)
時間 14:00~(40分程度)
場所 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法 申込不要 参加無料(要入場券)
入館料
一般 700円
大高生 500円
中学生以下 無料

 

江戸の絶景~雪月花



企画展
2017年2月3日(金)~3月26日(日)
前期:2017年2月3日(金)~2月26日(日)
後期:2017年3月3日(金)~3月26日(日)
※前後期で展示替え
 

2月6、13、20、27日~28日/3月1~2、6、13、21日は休館となります。

 

 

江戸にもあった絶景ブーム

 2014年流行語大賞にノミネートされるほど話題となった「絶景」。今なお国内外の絶景を紹介するサイトやテレビ番組は人気ですが、実は江戸の人々も現代人に負けず劣らず絶景が大好きだったようです。江戸時代後期、各地の名所や歴史を絵入りで紹介する地誌が刊行され、浮世絵にも全国や江戸市中の景勝地、奇観が数え切れないほど登場するようになります。絵師たちは四季に彩られた麗しい景色はもちろん、人里離れた秘境や、断崖絶壁に寺院が建つ幻想的な絶景もとらえています。さらに空想上の視点―遥か上空から見下ろす―なども駆使し人々の想像を超える「見たこともない景色」を次々と描き出していたのです。
 本展では歌川広重を中心に葛飾北斎、歌川国芳などが描いた絶景を「雪」「月」「花」「山と水辺」「寺社」のテーマにわけご紹介いたします。美術館での絶景めぐりをお楽しみください。

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歌川広重「甲陽猿橋之図」(後期展示)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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歌川広重「木曽路之山川」(前後期展示)

江戸っ子も「一度は行きたい!」諸国の絶景

 インターネットや書籍で見る海外の絶景に感動し、思いを馳せる人も多いのではないでしょうか。江戸時代、人々の心を踊らせたのは浮世絵に描かれた桜咲く京都や雪に包まれた木曽路、青い海に囲まれた江の島など、今も人気の名勝地。新幹線も飛行機もない当時、国内とは言え遠方の名所は行くのが難しい憧れの地でした。今も昔も日本人が愛してやまない、季節感あふれる全国の絶景が集まります。


歌川貞秀「神奈川横浜新湊港崎町遊郭花盛之図真景」(後期展示)
    

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歌川広重「六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波」(前期展示)

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歌川国芳「百人一首之内 大江千里」(前期展示)

大江戸絶景さんぽ

 雪の舞う隅田川、月光に照らされる江戸湾、桜咲く寛永寺―。四季折々の名所に遊び、町のいたるところから名峰富士を望む。ビルが建ち並ぶ今の東京で過ごす私達には想像できないほど、江戸市中では風雅な景観を楽しむことができました。江戸の人々が愛でた身近な絶景スポットをご紹介いたします。

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歌川広重「名所江戸百景 深川洲崎十万坪」(前期展示)

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歌川広重「名所江戸百景 上野清水堂不忍池」(前期展示)

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歌川国芳「東都名所 するがだひ」(後期展示)

<見どころの一点>
「葛飾北斎「諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし」(後期展示)

                               

 飛越とは岐阜県北部(飛騨)と富山県越中との国境あたりのこと。切り立つ山々を結ぶのは手すりのない吊り橋。木々や鳥、霞さえも足もとにして樵の夫婦と思われる男女が荷物を持ち平然と渡っています。その姿はあたかも空中を歩いているかのよう。女性の後ろからピンと張った橋の形状は、自然が織りなす幻想的な絶景のなかに強い緊張感を与えています。

イベント
学芸員によるスライドトーク

本展の担当学芸員が見どころをご案内します。

日程

2017年2月8日(水)・12日(日)・19日(日)/
3月14日(火)・20日(月・祝)

※3月20日は14:00の回に追加して15:00からも開催いたします。

※当初予定しておりました3月4日のスライドトークは都合により中止させて頂きます。

時間 14:00~(40分程度)
場所 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法 申込不要 参加無料(要入場券)
若手研究者講演会
講師

大和あすか (静岡市東海道広重美術館学芸員)

演題「錦絵の色」

日程 2月18日(土)
時間 14:00~15:30
場所 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法 申込不要 参加無料(要入場券)
入館料
一般 700円
大高生 500円
中学生以下 無料

 

開館日カレンダー

休館日

   

お笑い江戸名所 ~歌川広景の全貌



企画展
2017年1月5日(木)~29日(日)
 

1月10、16、23日は休館となります。

 

 

笑う! ふざける!! ズッコケる!!!  ~おバカな江戸っ子、大集合

 歌川広景(うたがわ・ひろかげ)の代表作「江戸名所道戯尽」は、幕末の江戸の名所を舞台に、騒いだり転んだりする人々をユーモラスに描いた作品です。本展は、全50点からなるこのシリーズを一挙に公開する貴重な機会となっています。他の浮世絵では味わうことのできない、笑いと馬鹿馬鹿しさに溢れた江戸っ子たちの姿をお楽しみください。

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歌川広景「江戸名所道化尽 九 湯嶋天神の台」(太田記念美術館蔵)
犬に足を噛まれた蕎麦屋。出前の蕎麦を頭からかぶってしまったお侍。

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歌川広景「江戸名所道化尽 十九 大橋の三ツ股」(太田記念美術館蔵)
橋の上から飛び込む褌一丁の男たち。スイカを積んだ小舟に激突。

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歌川広景「江戸名所道外尽 四十六 本郷御守殿前」(太田記念美術館蔵)
突然の夕立。一つの傘しかなかった三人の男たちの解決方法。

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歌川広景「江戸名所道化尽 四十一 浅草御厩川岸」(太田記念美術館蔵)
漆喰の盛り板が頭に命中。ひっくり返って箱の中にすってんころりん。

謎の絵師・歌川広景の全貌を紹介する初めての展覧会

 歌川広景については、歌川広重の弟子という程度のことしか明らかになっておらず、その正体はほとんど謎に包まれています。本展では、代表作である「江戸名所道戯尽」全50点を一挙に紹介するほか、「青物魚軍勢大合戦之図」や「東都冨士三十六景」といった他の作品も合わせ、謎の絵師・歌川広景の全貌に迫ります。

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歌川広景「青物魚軍勢大合戦之図」(太田記念美術館蔵)
    擬人化された魚と野菜の軍勢が大激突。


パクリ? リスペクト? 北斎・広重との奇妙なつながり

「江戸名所道戯尽」は、葛飾北斎や歌川広重の作品を明らかに参考にしている箇所が数多く見られます。本展では、北斎や広重の作品も合わせて展示することで、広景のアイデアの源泉、さらには、北斎や広重が次世代に与えた影響力について掘り下げます。

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歌川広景「江戸名所道外尽 廿八 妻恋こみ坂の景」(太田記念美術館蔵)
鼻をつままずにはいられない、お侍さんの発する強烈な臭い。北斎の作品をそっくりそのまま模写しています。

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葛飾北斎『北斎漫画』十二編(太田記念美術館蔵)

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歌川広景「江戸名所道戯尽 十五 霞が関の眺望」(太田記念美術館蔵)
透視図法を使って、坂の上から江戸湾を眺める独特の構図。広景は、広重の作品の構図を取り入れたようです。

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歌川広重「名所江戸百景 霞かせき」(太田記念美術館蔵)

<見どころの一点>
「歌川広景「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」(太田記念美術館蔵)

                                     

 大名行列ごっこを楽しんでいるキツネたち。挟み箱の代わりにカボチャを担ぎ、毛槍の代わりにトウモロコシをくくり付けた竹を掲げています。大きなザルに座って御満悦な男は、狐に化かされて、すっかりお殿様になった気持ちでいるのでしょう。場所は王子稲荷社付近。大晦日の夜になると狐たちが王子稲荷社に集まり、近隣の農民たちは、この時に狐が発する狐火の数によって翌年の農作物の豊凶を占ったと伝えられています。

イベント
学芸員によるスライドトーク

本展の担当学芸員が見どころをご案内します。

日程

2017年1月7日(土)・18日(水)・27日(金)

※27日は14:00~と15:00~の2回行います。

時間14:00~(40分程度)(27日のみ15:00~も開催)
場所太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法申込不要 参加無料(要入場券)
若手研究者講演会
講師塚本 園子 (実践女子大学大学院)
「北斎の弟子、昇亭北寿
  ―その画業と風景版画について」
日程1月21日(土)
時間14:00~15:30
場所太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法申込不要 参加無料(要入場券)
入館料
一般700円
大高生500円
中学生以下無料

 

開館日カレンダー

休館日

   
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生誕150年記念 水野年方~芳年の後継者



企画展
2016年11月4日(金)~12月11日(日)
 

11月7・14・21・28日/12月5日は休館となります。

 

 

明治の浮世絵師・水野年方の全貌を探るはじめての展覧会

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水野年方「和漢十六武者至 水滸伝九紋竜史進」 明治17年(1884) 太田記念美術館蔵

 水野年方(18661908)は、明治時代に活躍した、浮世絵師であり日本画家であった人物です。月岡芳年の門人として美人画や歴史画などの浮世絵を描く一方、岡倉天心や横山大観、菱田春草らとともに新しい日本画の創作を試みました。さらに、大正・昭和に活躍した日本画家・鏑木清方の師匠でもありますが、数え43歳という若さで亡くなったためか、年方の存在が顧みられることは現在ほとんどありません。
 今年2016年は水野年方が慶応2年(1866)に生まれて 150年という節目の年にあたります。本展はそれを記念し、版画を中心とした年方の画業を紹介いたします。浮世絵師としての年方の全貌を探る、はじめての展覧会となります。

月岡芳年の後継者・水野年方

 水野年方は10代後半の頃、月岡芳年に入門し、武者絵や歴史画、美人画といった浮世絵を学びました。若い頃から頭角を現し、芳年が亡くなった後は、多くの兄弟子たちがいる中、二代芳年を襲名するという話が持ち上がるほどの実力と人気を兼ね備えていました。

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水野年方「婦有喜倶菜」 明治21年(1888) 太田記念美術館蔵

泉鏡花、幸田露伴~近代小説家たちとのコラボ

 水野年方は、文芸雑誌や小説の単行本の口絵を数多く描きました。年方が口絵を描いた小説家たちは、尾崎紅葉や泉鏡花、幸田露伴などといった、近代文学を代表する名だたる人物たちが含まれていますが、当時は小説よりも色鮮やかな口絵の方が広く人気がありました。年方は近代文学の発展に大きな役割を担ったのです。

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水野年方「幸田露伴『夢がたり』口絵(『文芸倶楽部』第7巻第11号)」 明治34年(1901) 太田記念美術館蔵

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水野年方「小栗風葉『恋慕ながし』口絵」 明治33年(1900)  太田記念美術館蔵

華やかな明治美人たち

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水野年方「三井好 都のにしき 6 秋 外出」 明治37年(1904)頃 太田記念美術館蔵

 水野年方は、明治という新しい時代の空気をまとった、華やかながらも気品に溢れた美人画を得意としました。それは、大正・昭和の美人画の世界を牽引した、門人である鏑木清方に受け継がれていくことになります。


水野年方「三十六佳撰  湯あかり 寛政頃婦人」 明治25年(1892) 太田記念美術館蔵

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水野年方「伊予簾(『文芸倶楽部』第12巻11号口絵)」 明治39年(1906) 太田記念美術館蔵

<見どころの一点>
「水野年方「泉鏡花『外科室』口絵(『文芸倶楽部』第1巻6編)」明治28年(1895) 太田記念美術館蔵

                                 

 『外科室』は、泉鏡花が小説家としてデビューしたばかりの時期の代表作です。この小説は『文芸倶楽部』という文芸雑誌に掲載されましたが、その口絵を描いたのが水野年方でした。口絵は木版画であるため、制作に時間がかかります。そのため年方は小説の内容を十分に理解する前に、口絵を完成する必要がありました。『外科室』の物語は病院の外科室を舞台としているのですが、この絵は自宅で療養する女性の姿となっており、小説と密接に結びついたものになっていません。しかしながら、読者たちは、口絵と小説の整合性を気にすることなく、緻密に描かれた年方の口絵の美しさに心を奪われていたのです。

イベント
学芸員によるスライドトーク

本展の担当学芸員が見どころをご案内します。

日程

11月5日(土)・12日(土)・15日(火)・25日(金)・30日(水)

/12月10日(土)

時間14:00~(40分程度)
場所太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法申込不要 参加無料(要入場券)
入館料
一般700円
大高生500円
中学生以下無料

 

開館日カレンダー

休館日

   

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