河鍋暁斎 ―躍動する絵本

2021年10月29日(金)~12月19日(日)

  • 前期 :10月29日(金)~11月23日(火・祝)
  • 後期 :11月27日(土)~12月19日(日)

※前後期で全点展示替え

11月1、8、15、22、24-26、29、12月6、13日は休館します。

「河鍋暁斎 ―躍動する絵本」チラシ

幕末から明治にかけて、狩野派でありながら浮世絵も数多く描いた絵師、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい 1831~1889)。近年特に注目を集めており、全国各地の美術館で展覧会が開催され、さまざまな肉筆画や版画が紹介されています。しかしながら、暁斎の絵を一冊の本にまとめて出版した「絵本」というジャンルは、これまでほとんど注目されてきませんでした。本展では、人物や動物、妖怪などを躍動感あふれる筆づかいで描いた暁斎の絵本を大量に展示することで、「画鬼」と称された暁斎の知られざる神髄に迫ります。

河鍋暁斎『狂斎画譜』(後期)

河鍋暁斎『暁斎百鬼画談』(前期)

『北斎漫画』を超える!? 知られざる河鍋暁斎の絵本の魅力

暁斎は葛飾北斎の『北斎漫画』を超えるほどの躍動感ある筆づかいで、『暁斎漫画』や『暁斎鈍画』、『暁斎酔画』など、数多くの絵本を刊行しました。暁斎の展覧会は頻繁に開催されていますが、冊子状である絵本は展示しづらいこともあり、これまでその一部しか紹介されておりません。本展では、暁斎の絵本を取り上げることで、まだまだ奥深い暁斎の魅力を掘り下げます。

河鍋暁斎『暁斎画談 外篇』巻之上(後期)
河鍋暁斎『暁斎漫画』(後期)

総展示数420頁越え! 尽きることのない暁斎のイマジネーション

本展では、『暁斎漫画』『暁斎鈍画』『暁斎酔画』『暁斎百鬼画談』など、暁斎の絵本の代表作を全頁展示いたします(※前期と後期で全頁展示替え)。本展で展示される絵本の頁総数は420頁越えという膨大な量となります。尽きることのない暁斎のパワーとイマジネーションに圧倒されることでしょう。

河鍋暁斎『暁斎鈍画』(前期)

河鍋暁斎『暁斎百鬼画談』(後期)

人物、動物、妖怪 ミクロな画面に凝縮された躍動感!

暁斎の絵本の魅力は、人物や動物、妖怪たちが、まるで踊っているかのように生き生きと描かれているところにあります。暁斎の絵本の大きさはA5サイズ(21×14.8㎝)以下。中には『ちくさの宝』のような見開きで9.5×13㎝という極小の絵本もあります。そんなミクロな画面に描写された、人物や動物、妖怪たちの躍動感あふれる表現にご注目ください。

河鍋暁斎『ちくさの宝』(後期)
河鍋暁斎『暁斎鈍画』(後期)
河鍋暁斎『狂斎画譜』(前期)
河鍋暁斎『暁斎酔画』二編(前期)

見どころの作品

河鍋暁斎『暁斎漫画』(前期)

河鍋暁斎は骸骨を描くことを好んでおり、絵本の中にも頻繁に登場しています。医学書を参考にしたかのような正確な骨格の描写をしているだけでなく、背伸びをしたり踊ったりと、まるで生きているかのような躍動感あるユーモラスなポーズを取っているところが、暁斎ならではの味わいとなっています。表情も豊かに感じられ、にぎやかな笑い声が聞こえてきそうです。


入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2021 10

休館日

4,11,18,25-28

2021 / 10

4,11,18,25-28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 11

休館日

1,8,15,22,24-26,29

2021 / 11

1,8,15,22,24-26,29

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 12

休館日

6,13,20-31

2021 / 12

6,13,20-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

没後160年記念 歌川国芳

2021年9月4日(土)~10月24日(日)

  • PART Ⅰ 憂き世を笑いに!―戯画と世相
    9月4日(土)~9月26日(日)
  • PART Ⅱ 江戸っ子を驚かす!―武者と風景
    10月1日(金)~10月24日(日)

※ⅠとⅡで全点展示替え

9月6、13、21、27-30、10月4、11、18日は休館します。

「没後160年記念 歌川国芳」チラシ
「没後160年記念 歌川国芳」作品リスト

歌川国芳(1797~1861)は江戸時代後期に活躍した浮世絵師です。国芳は10代後半で浮世絵師としてデビューし、売れない不遇の時期を過ごしたあと、30代前半に描いた「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズで大ブレーク。以降は勇壮な武将を描いた武者絵や、コミカルな笑いを描いた戯画、独自の魅力にあふれた風景画、美人画、役者絵、子供絵など、ありとあらゆるジャンルを精力的に手掛け、多くの弟子も育てて浮世絵界を牽引しました。
2021年は歌川国芳の没後160年にあたります。この記念の年に、本展では国芳の生涯と作品を改めて紹介し、その魅力に迫ります。

歌川国芳「猫の当字 かつを」個人蔵(PARTⅠ)
歌川国芳「流行猫の曲手まり」個人蔵(PARTⅠ)

1.逆境をポジティブに乗り越える!

歌川国芳は、天保の改革の影響下における不安定な世情の中で、精力的に作品を描き続けたことで知られています。改革では、幕府によって庶民のさまざまな娯楽に厳しい統制が加えられ、浮世絵でも役者や遊女といった人気ジャンルを描くことが規制されました。そんな中、国芳が活路を見出したジャンルのひとつが戯画。擬人化された動物たちを描くなど、底抜けに明るくてユーモアたっぷりの戯画は庶民の間で大人気となります。中には当時の幕政を暗に風刺しているとして絶版になる作品もあり、奉行所の取り調べを受けることもありましたが、国芳はまったくへこたれず、創意工夫をこらした新たな作品を次々に生み出していったのです。
昨今ではコロナ禍により人々の楽しみが制限され、閉塞感のある状況が続いていますが、このような時代にこそ、国芳の底抜けに明るい作品やポジティブに生きる姿勢が、現代の私たちにも強く訴えかけてくるのではないでしょうか。

歌川国芳「里すゞめねぐらの仮宿」(PARTⅠ)
歌川国芳「源頼光公館土蜘作妖怪図」(PARTⅠ)

2. 巨大モチーフで度肝を抜かす!

歌川国芳は「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズの大ヒットで一躍人気絵師の仲間入りを果たします。武者絵の第一人者となった国芳ですが、それに満足することなく、常に新しい構図やテーマに挑むことを怠りませんでした。中でも国芳の武者絵を語る上で欠かせないのは、骸骨や鰐鮫など、大判3枚続きの大画面いっぱいに巨大なモチーフを描いた大迫力の作品群でしょう。50代にさしかかる頃から盛んに取り組んだ国芳の新境地に、江戸の人々は度肝を抜かれたに違いありません。

歌川国芳「相馬の古内裏」個人蔵(PARTⅡ)
歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」個人蔵(PARTⅡ)
歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之壹人 浪裡白跳張順」(PARTⅠ)
歌川国芳「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」 (PARTⅡ)

3.タブーに挑む!

歌川国芳は、浮世絵でタブーとなっている題材にも果敢に挑戦しました。その一例が絶版になったことで知られる『絵本太閤記』(武内確斎作・岡田玉山画)の世界を描いた作品です。豊臣秀吉や織田信長らが活躍した時代を題材にすることは幕府によって規制され、出版がはばかられていましたが、たとえば武将の名前を一部もじったり、あるいは織田信長の名を源義経などに置きかえ、源平合戦に仮託することで本能寺の変を描いたりしました。国芳はあの手この手でカムフラージュをして禁忌を出版しようと試みたのです。

歌川国芳「堀川夜討ノ図」(PARTⅡ)

4.没後160年の記念の年に国芳の名品が大集合!

国芳の魅力は、戯画や武者絵だけにとどまりません。洋風表現を取り入れた独特の風景画や、生き生きとしたさわやかな美人画など、さまざまな分野で魅力あふれる作品を残しています。国芳の没後160年を記念する本展覧会では、国芳の多岐にわたるジャンルの作品全160点を出陳。また国芳をより深く知っていただくために、展示を二期に分け、9月4日(土)~9月26日(日)は「PART I 憂き世を笑いに!―戯画と世相」、10月1日(金)~10月24日(日)は「PART II 江戸っ子を驚かす!―武者と風景」と題して全点を入れ替え、その魅力を掘り下げます。

歌川国芳「東都名所 かすみが関」(PARTⅡ)
歌川国芳「近江の国の勇婦於兼」(PARTⅡ)
歌川国芳「山海愛度図会 えりをぬきたい」(PARTⅡ)

月岡芳年「歌川国芳肖像」 (PARTⅠ)

見どころの作品

歌川国芳「道外とうもろこし 石橋の所作事」個人蔵(PARTⅠ)

毛を振り乱しておどっているのは、とうもろこしです。実はとうもろこしが扮しているのは、歌舞伎の「石橋(しゃっきょう)物」という踊りに登場する獅子の精。テレビなどで赤と白の長い髪を振り乱して踊る歌舞伎役者を目にしたことがあるかも知れませんが、あれと同じ系統の踊りをとうもろこしが踊っているという趣向です。
後ろにみえるのは長唄の太夫と笛で、どちらも擬人化された野菜となっています。左の太夫は唐茄子、右の笛はさつまいもでしょうか。野菜が歌舞伎を演じるというアイデアが斬新で、まさに国芳のユーモアを凝縮したような逸品といえるでしょう。
なお当時の江戸では蓮のような花をつけたとうもろこしや、鶏のような形のとうもろこしが生えたニュースが話題となっており、本図はそれをヒントに国芳が戯画に仕立てたものと考えられています。

参考図:胡蝶園春升「品川にてとうもろこし鶏に化したる図」個人蔵
※本展には出品されません

オンライン展覧会のご案内

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。


入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*リピーター割引のご案内*
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)

*相互割引のご案内*
日本美術めぐり 山種美術館⇔太田記念美術館 2館相互割引

山種美術館「速水御舟と吉田善彦 ―師弟による超絶技巧の競演―」展と太田記念美術館「没後160年記念 歌川国芳」展では、それぞれの会期中入館料の相互割引をいたします。幕末の江戸で世相を反映した大胆な浮世絵を数々描き、多くの弟子を育てた歌川国芳。明治から大正・昭和と新しい日本画の表現を生み出した速水御舟とその弟子吉田善彦。渋谷界隈のふたつの展覧会を巡ることで、アートの秋をご堪能ください!

◆本展チケット半券のご提示により会期中割引料金でご覧いただけます。※山種美術館のオンラインチケットを購入された方は対象外
〈速水御舟と吉田善彦 ―師弟による超絶技巧の競演―〉
会期 2021年9月9日(木)~11月7日(日)
山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)

◆山種美術館「速水御舟と吉田善彦」展チケット半券または電子チケット画面のご提示により本展を会期中割引料金でご覧いただけます。
会期 2021年9月4日(土)~10月24日(日)

◆いずれも対象券1枚につき1名様有効。
◆入館チケットご購入時に受付にご提示ください。購入後の割引はできません。
◆他の割引との併用はできません。

開館日カレンダー

休館日

2021 09

休館日

1-3, 6, 13, 21, 27-30

2021 / 09

1-3, 6, 13, 21, 27-30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 10

休館日

4, 11, 18, 25-28

2021 / 10

4, 11, 18, 25-28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

江戸の天気

2021年6月26日(土)~8月29日(日)

  • 前期 :6月26日(土)~7月25日(日)
  • 後期 :7月30日(金)~8月29日(日)

※前後期で全点展示替え

6月28、7月5、12、19、26-29、8月2、10、16、23日は休館します。

◇展覧会図録 「江戸の天気」1200円(税込)発売中

 全50ページ、展示作品は全て掲載しています。

「江戸の天気」チラシ
「江戸の天気」作品リスト

浮世絵にはさまざまな気象現象が描き込まれています。晴れわたる空、土砂降りの雨、しんしんと降る雪、雨あがりの虹。刻々と変わる天気を、浮世絵師たちは繊細な色彩の変化によって、あるいは大胆にデフォルメし表現してきました。
日本の、季節によって変化する多様な気候は、今も昔も人々の暮らしにも大きな影響をあたえています。江戸時代には大雨による洪水が度々おこり、また予期せぬ天候不順が飢饉を招くこともありました。科学の発達した現代においても、私達は天候をコントロールすることはできません。天気予報を頼りに日々の気象の変化に備えていますが、近年では大雨や酷暑など異常気象が話題となり、気候変動への関心も高まりつつあります。
本展では、絵の中の天気に注目し、葛飾北斎や歌川広重、小林清親らの手によって生み出された風景画をご紹介いたします。浮世絵師たちの個性あふれる表現を通して、うつろう空模様を愛でる日本人の美意識はもちろん、時には風雨に翻弄されながらも繰り広げられた人々の営みにも触れていただけることでしょう。

歌川広重「名所江戸百景 高輪うしまち」 前期
雨あがりの空に大きな虹がかかる。

小林清親「武蔵百景之内 隅田川水神森」後期
雨の上がった軒から雫が滴る。遠方の黒雲の下では激しい雨が降っている。

あらゆる雨を描く

小雨から雷雨まで、雨をテーマとした浮世絵作品はとても多彩です。なかには近年よく耳にするようになった「ゲリラ豪雨」を思わせる描写も見られます。形にしづらいさまざまな雨を、いかに表現するかは浮世絵師の腕のみせどころでもあり、また突然の雨によって日常がドラマチックに変化する様子も絵の題材として魅力的だったのでしょう。

小林清親「梅若神社」前期
歌川国貞「夕立景」後期

雪景色

江戸時代では雪の名所として隅田川のほか、愛宕山や寛永寺などが知られていました。浮世絵においても数多くの雪景色が描かれましたが、現代の東京では雪が積もることはめったにないため、少し不思議にも感じられます。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 礫川雪ノ旦」後期

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 四拾七 大井」前期

さまざまな雲の形と空の色

伝統的なすやり霞や、赤や青のぼかしを用いた空。現実とは異なる、浮世絵ならではの空の表現も本展の見どころです。幾何学的な模様で稲妻を表し、一図に晴れと雷雨を表現した葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」、大胆な配色が印象的な歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」など、空の描写に独創性が発揮された作品の数々もご紹介いたします。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」前期
歌川広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」前期

異常気象を描く

明治時代に入ると、江戸幕府の統制下では題材とすることが難しかった時事的な災害や事件を、浮世絵でも取りあげるようになっていきます。そのなかで、都市部に大きな被害をもたらした大雨による河川の氾濫を伝える作品も描かれました。

蜂須賀国明「千住大橋吾妻橋 洪水落橋之図」前期
大洪水で落橋した千住大橋は吾妻橋に衝突し、2つの橋が流出した
作者不詳「怪雲現る」前期
竜巻状の雲を見上げる人々

見どころの作品

歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」後期

隅田川に架かる新大橋(現・西岸が中央区、東岸が江東区)を見舞う夕立をとらえ、雨を描く浮世絵の名作として知られる1点です。
橋の上を駆けていく人々のなかには、茣蓙(ござ)をかぶる姿のほかにひとつの傘を3人で差す様子も見え、予期せぬ雨であったことが伝わります。画面を覆い尽くす雨足は、角度と濃淡の異なる2種の線を2枚の版木に彫って摺り出したもの。この描線と靄にかすむ対岸の安宅(あたけ)の描写とがあいまって、雨の強さと奥行きが巧みに表現されています。さらに雨雲の不穏な動きを表すのが、画面上部に施された「あてなしぼかし」と呼ばれる不定形のぼかし。激しい夕立と、それに慌てる人々の様子を再現するためにさまざまな技法が駆使されているのです。
広重晩年の大作《名所江戸百景》シリーズの1点でもある本作は、あらゆる天候を描き続けるなかで磨かれた、広重の感性と構成力が存分に発揮された逸品ともいえるでしょう。


入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2021 06

休館日

7,14,21-25,28

2021 / 06

7,14,21-25,28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 07

休館日

5,12,19,26-29

2021 / 07

5,12,19,26-29

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 08

休館日

2,10,16,23,30,31

2021 / 08

2,10,16,23,30,31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

Digital×北斎【破章】 北斎VS広重 美と技術の継承と革新

鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵 ―朝日智雄コレクション

知られざるライバル―鏑木清方(かぶらき・きよかた)と鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)

2019年、「築地明石町」が再発見されたことが話題となった鏑木清方(1878~1972)。日本画家として今でも広く知られていますが、明治30年代後半から大正5年頃にかけては、文芸雑誌や小説の単行本の口絵というジャンルで活躍していました。その時、清方と人気の双璧をなしていたのが、鰭崎英朋(1880~1968)です。清方と英朋は、月岡芳年の系譜に連なると共に、烏合会という美術団体に属した友人同士でもありました。清方と英朋による、明治の美しい女性たちを描いた口絵の名品を紹介します。

鏑木清方 菊池幽芳・著『百合子 後編』口絵 大正2年(1913) (C)Akio Nemoto

鏑木清方 菊池幽芳・著『小ゆき 後編』口絵 大正2年(1913)  (C)Akio Nemoto

鰭崎英朋 柳川春葉・著『誓 前編』口絵 大正4年(1915)
鰭崎英朋 柳川春葉・著『誓 中編』口絵 大正6年(1917)

知られざる超絶技巧の木版画

明治20年代後半から大正初期にかけて、文芸雑誌や小説の単行本の巻頭には、木版による口絵が付されました。物語の世界を華やかに彩る木版口絵は、江戸時代から続く浮世絵版画の系譜に連なるだけでなく、江戸の技術を遥かに上回る精緻な彫りや摺りが施されています。しかしながら、現在の浮世絵研究ではほとんど顧みられることがなく、忘れられたジャンルとなってしまいました。木版口絵のコレクターである朝日智雄氏の所蔵品の中から約110点を厳選し、歴史に埋もれた口絵の美しさにスポットをあてます。

鏑木清方 小杉天外・著『にせ紫 後編』口絵 明治38年(1905)  (C)Akio Nemoto

鰭崎英朋 泉斜汀・著『深川染 前編』口絵 明治40年(1907)

知られざる挿絵画家たち―桂舟、永洗、年方、半古

文芸雑誌や小説の単行本の巻頭に付された口絵は、明治20年代後半頃から、さまざまな絵師たちによって手掛けられ、その人数は100人以上におよびます。清方や英朋が登場する以前、人気を誇っていた絵師を挙げるとするならば、武内桂舟(1861~1943)、富岡永洗(1864~1905)、水野年方(1866~1908)、梶田半古(1870~1917)でしょう。中でも、水野年方は鏑木清方の師匠であり、清方の画業を考える上で欠かすことのできない人物です。清方や英朋と共に、4人の知られざる挿絵画家たちについてご紹介します。

武内桂舟 「美人撲蛍」(『文芸倶楽部』第3巻10編口絵) 明治30年(1897)
富岡永洗 水谷不倒・著『枯野の真葛』口絵 明治30年(1897)
梶田半古 「菊のかをり」(『文芸倶楽部』第11巻第13号口絵) 明治38年(1905)

水野年方 村上浪六・著『当世五人男のうち 倉橋幸蔵 続編』口絵 明治35年(1902)

見どころの作品

鰭崎英朋 泉鏡花・著『続風流線』口絵 明治38年(1905)

泉鏡花の小説『続風流線』の巻頭に付された口絵です。竜巻に襲われて船が転覆し、湖に落ちた美樹子を、多見治が救助する場面を描いています。画面いっぱいに流れる水が描かれ、水の中の2人の体がうっすらと見えるという、斬新な構図と高度な摺りの技法が兼ね備えられた作品です。
泉鏡花と鏑木清方の関係はさまざまに紹介されていますが、鰭崎英朋も泉鏡花と深いつながりがありました。鏡花の小説に多くの挿絵を描いているだけでなく、個人的な親しい交流もしていました。

新型コロナの影響で中止になった展覧会が復活

本展覧会は、昨年2月に開催しましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期を3週間以上残しながらも途中で開催中止となってしまいました。しかしながら、これまでスポットの当たってこなかった絵師や作品を、どうしても多くの人にご覧いただきたいという学芸員の思いから、展示スケジュールを調整し、再び同じ内容で開催することにいたしました。こだわりの展覧会、ぜひお見逃しなく。


入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2021 05

休館日

6,10,17-20,24,31

2021 / 05

6,10,17-20,24,31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 06

休館日

7,14,21-25,28

2021 / 06

7,14,21-25,28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

江戸の敗者たち

2021年4月15日(木)~5月16日(日) 

源義経、明智光秀、西郷隆盛…歴史上の敗者たちが大集結

戦いや競争があると、そこに必ず生まれるのが勝者と敗者です。そして日本の歴史上の人物はもちろん、小説や歌舞伎などの物語の中で、私たちの心を惹きつけて深い印象を残すのは、勝者よりむしろ敗者なのではないでしょうか。近年では歴史を敗者の立場から見直すことで、新たな視点を見出そうとする動きも盛んになっています。
そして江戸の人々にとっても、源義経や明智光秀のように戦いに負け、落ちぶれていく者たちのはかなさや悲哀を描いた歌舞伎や小説は、深い共感を呼んだようです。江戸時代に親しまれ、浮世絵に描かれたさまざまな敗者たちに焦点を当てる展覧会です。

二代歌川国綱(二代国輝)「天目山勝頼討死ノ図」

日本人の心を惹きつける「敗者」たち

「判官贔屓(ほうがんびいき)」ということばがあります。源平合戦で平氏に連戦連勝を重ねながら兄頼朝にうとまれ、攻め滅ぼされた源義経が判官の職にあったことから、こうした悲劇的な最期をとげた人物へ同情し、肩を持つ感情のことを言います。
日本人は昔から、戦いに負け、滅びゆく者たちに感情移入しながら、歴史や物語を語ってきました。平家一門や義経をはじめ、楠木正成、明智光秀、西郷隆盛など、そうした例は枚挙にいとまがありません。そして義経の例をみれば明らかなように、勝者と敗者は常に紙一重の存在とも言えるでしょう。浮世絵に描かれたさまざまな人物たちを見ながら、勝つこととは、負けることとは何なのか、思いをめぐらせてみてはいかがでしょうか。

歌川芳虎/重清/岐山「書画五拾三駅 伊勢 石薬師 逆桜」

月岡芳年「魁題百撰相 島左近友之」

歌川広重「忠臣蔵 夜討」

対決!1対1の勝負のゆくえは?

人は時に、自らの力や正義を証明するため、1対1で対決して白黒をはっきりつけようとします。歴史や小説、歌舞伎などの中でも、こうした勝負や競争が物語の山場となることが少なくありません。弁慶と牛若丸の決闘、曽我五郎と朝比奈の力比べなど、浮世絵に描かれた対決の名場面を紹介します。

月岡芳年「義経記五條橋之図」
大森善清「よろひ桜 ろ 五良時宗 朝比奈」

歌舞伎の悪役~「負け」が宿命づけられた人たち

主人公が強大な敵を倒す勧善懲悪の物語は、現代でも根強い人気を誇ります。江戸時代の歌舞伎や小説では、勧善懲悪の物語は最もポピュラーな筋立ての一つであり、圧倒的な力を持つ悪役が登場し、最後は滅びる筋に観客は喝采を送ったのです。悪役は、いわば負けることが宿命づけられた存在とも言えるでしょう。

歌川豊国「菅原伝授手習鑑 車引」 

力士と遊女が飲み比べ? ユーモアあふれる対決も

生死をかけた、真剣な勝負だけでなく、浮世絵にはユーモアあふれる勝負事も描かれています。当時人気の力士と遊女が飲み競べする作品や、役者の人気争いの様子を、ユーモアたっぷりに描いた作品など、ちょっと変わった対決も紹介。

勝川春好 「江戸三幅対」

見どころの作品

悲劇のヒーロー、明智光秀

歌川豊宣「新撰太閤記 此人にして此病あり」

日本の歴史上でも、謀反を起こした悪人として、あるいは三日天下のあとに没落する敗者としてのイメージが強い人物である明智光秀。前作の大河ドラマでは、明智光秀が年々暴走していく織田信長を憂えてやむを得なく謀反を起こすという、悲劇のヒーローとしての新しい光秀像が話題となりました。
しかし意外にも、悲劇のヒーローとしての光秀のイメージは、今にはじまったものではありません。江戸時代の人々にとって光秀は、主殺しの悪人としての側面がある一方、『絵本太閤記』などの小説や歌舞伎では、非情な主君に厭われて侮辱を受け、恨みをつのらせる弱者としてのイメージもあわせ持っているのです。図は『絵本太閤記』で、信長による恵林寺の焼き討ちを諌めた光秀が、鉄扇で打たれる有名な場面。同書には光秀だけでなく、今ではあまり名前が知られていない光秀配下の武将についてもさまざまなエピソードが収められており、当時の光秀の人気の一端をうかがうことができるでしょう。

オンライン展覧会のご案内

太田記念美術館では、noteを利用したオンライン展覧会を実施しています。
気軽に美術館にお越しいただくには難しい状況の中、どうしても行けないという方にもご自宅で展覧会をお楽しみいただけるよう、展示中の作品をインターネット上に公開しました。展示作品を全点掲載していますので、展覧会図録としてもご活用いただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。


入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2021 04

休館日

1-14, 19,25-30

2021 / 04

1-14, 19,25-30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 05

休館日

1-14,17-20,24,31

2021 / 05

1-14,17-20,24,31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画

2021年2月2日(火)~3月28日(日)

  • 前期 :2月2日(火)~25日(木)
  • 後期 :3月2日(火)~28日(日)

※前後期で全点展示替え

2月1、8、15、22、26-3月1、8、15、22日は休館します。

「没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画」チラシ

「没後30年記念 笠松紫浪 ―最後の新版画」作品リスト

最後の新版画家・笠松紫浪

笠松紫浪(1898~1991)は、大正から昭和にかけて活躍した絵師です。鏑木清方に入門して日本画を学び、大正8年(1919)、版元の渡邊庄三郎から新版画を刊行しました。その後、昭和7~16年(1932~41)には、モダンな東京の街並みや温泉地の風情を淡い色彩で表現した新版画を、数多く制作しています。戦後は渡邊庄三郎から離れ、昭和27~34年(1952~59)、芸艸堂から版画作品を刊行しました。新版画の初期から関わり、戦後になっても精力的に版画を制作し続けたという意味で、紫浪は「最後の新版画家」であると言えるでしょう。

笠松紫浪「護國寺鐘楼(雪晴れ)」(渡邊木版美術画舗蔵)後期
笠松紫浪「お會式 雑司ヶ谷」(渡邊木版美術画舗蔵)前期

笠松紫浪「春の夜―銀座」(渡邊木版美術画舗蔵)前期
笠松紫浪「信州白骨温泉」(渡邊木版美術画舗蔵)前期

今、注目される新版画

そもそも新版画とは、大正から昭和にかけて、絵師、彫師、摺師の協同作業によって制作された木版画のことを指します。版元である渡邊庄三郎が提唱し、さまざまなジャンルの絵師たちによって、新しい時代に見合った版画芸術が次々と生み出されていきました。
近年、この新版画に注目が集まっています。風景を得意とした川瀬巴水は根強い人気を誇っていますし、可愛らしい鳥を描いた小原古邨は、2年ほど前から突如、脚光を浴びるようになりました。また、吉田博は、本展と同時期、上野の東京都美術館にて、没後70年を記念した大規模な展覧会が予定されています。

笠松紫浪「下田の街」(渡邊木版美術画舗蔵)後期
笠松紫浪「とりいれ」(芸艸堂蔵)後期

笠松紫浪「鎌倉円覚寺前」(芸艸堂蔵)前期
笠松紫浪「飯坂」見本摺り(芸艸堂蔵)前期

知られざる笠松紫浪の新版画の全貌を紹介

笠松紫浪の画風は、川瀬巴水と類似しているためか、これまでほとんど注目されてきませんでした。しかしながら、その淡い色彩による風景は、巴水とは違った、独自の魅力にあふれていると言えるでしょう。
笠松紫浪は、令和3年(2021)に没後30年を迎えます。本展は、それを記念して、紫浪の新版画の全貌を紹介いたします。渡邊木版画舗から刊行された、大正・昭和前期の新版画をはじめ、戦後、渡邊金次郎や芸艸堂が制作した版画作品など、展示点数は約130点(前期と後期で全点展示替え)というボリュームとなっています。

笠松紫浪「東京駅」(芸艸堂蔵)後期

笠松紫浪「東京タワー」(芸艸堂蔵)前期

見どころの作品

笠松紫浪「うろこ雲」(渡邊木版美術画舗蔵)後期

農夫が鎌を片手に、うろこ雲が浮かぶ空をぼんやりと見上げています。淡いグラデーションによって表現された空の広がりが印象的な作品です。この作品は、笠松紫浪が、渡邊庄三郎から刊行した新版画のうち、最初期に手掛けた1点にあたります。大正8年(1919)のこの時、紫浪はまだ21歳。一人前の絵師として活躍し始めたばかりでした。渡邊庄三郎が川瀬巴水の新版画を制作し始めたのが、その前年である大正7年(1918)。新版画の方向性を模索していた渡邊庄三郎によって、紫浪の若き才能は早くも見出されたのです。


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太田記念美術館ではnoteを利用したオンライン展覧会を実施しています。
不要不急の外出の自粛が求められ、気軽に美術館にお越しいただくには難しい状況の中、どうしても行けないという方にもご自宅で展覧会をお楽しみいただけるよう、展示中の作品をインターネット上に公開しました。
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入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*リピーター割引のご案内*
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)

開館日カレンダー

休館日

2021 02

休館日

1,8,15,22,26-28

2021 / 02

1,8,15,22,26-28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 03

休館日

1,8,15,22

2021 / 03

1,8,15,22

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

和装男子 ―江戸の粋と色気

2021年1月6日(水)~1月28日(木)

1月12、18、25日は休館します。

「和装男子 ―江戸の粋と色気」チラシ

「和装男子 ―江戸の粋と色気」作品リスト

はじめに

華やかに着飾る若者、渋い柄をスタイリッシュに着こなす大人の男性、奇抜なデザインを好むアウトロー。浮世絵にはこうしたお洒落な男性が次々に登場します。江戸時代、現代同様に男性もファッションを楽しんでいたのです。歌舞伎役者は江戸随一のファッションリーダーでしたし、日々の生活でも男性たちは着物だけでなく頭巾や煙草入れなどの小物、髪型にもこだわりを発揮していました。そしてその洗練された和装姿には独特の色気が漂い、江戸の男性像の大きな魅力となっています。
男性の和装に焦点をあてる本展では、和装男子の魅力を堪能するとともに江戸の豊かな服飾文化に触れてみてください。

鈴木春信「つれびき」

月岡芳年「月百姿 名月や来て見よがしのひたい際 深見自休」

粋な着こなし ―ファッションへのしたたかな情熱

贅沢な身なりを禁じる法令が度々出された江戸時代。人々は黒や茶、縞や小紋など地味な色や模様、そして小物を組み合わせてファッションを楽しみました。吉原遊廓で遊ぶ「通人」と称された男性たちは渋い色味を好む知的なスタイルで注目を集めます。一方、職人や火消しなど威勢が良く男気にあふれた男性たちは、手ぬぐいや半纏に趣向を凝らした男らしい装いで人気を呼びました。

歌川豊広「観桜酒宴図」

月岡芳年「月百姿 烟中月」

物語のなかの和装男子 ―ルール無用の和装世界

現代の漫画やアニメのキャラクターに劣らず、浮世絵では物語や伝説、歌舞伎の登場人物の多くが奇抜なファッションで登場します。例えば侠客(きょうかく)は、ドクロや地獄などの大胆な衣装で度々描かれます。架空の世界で生み出された独創的な和装をお楽しみください。

歌川国芳「小紫 白柄十右エ門」

歌川国貞(三代歌川豊国)「東海道五十三次之内 宮 景清」

歌舞伎役者 ―江戸最強のインフルエンサー

娯楽の少なかった江戸時代、歌舞伎役者は現代のタレントとYouTuberとの人気をあわせ持つような特別な存在だったと言えます。人気役者ともなればその影響力は絶大。彼らが舞台で見せた着物の着こなしや色や模様、例えば江戸紫やかまわぬ模様は次々と流行となりました。

奥村政信「佐野川市松の人形遣い」

豊原国周「三十六花艸の内 風車草 御所の五郎蔵 市川小団治」

見どころの作品

勝川春潮「橋上の行交」

「見て、あの人かっこいい」。若い男性を見つめる女性たちからはそんなセリフが聞こえてきそうです。まんざらでもない表情を浮かべる男性は、黒い縞の小袖に紫の縞の羽織を合わせ、帯と鼻緒の赤を差し色として効かせるというファッション。黒い頭巾を首に巻くのも当時の流行でした。江戸中期以降、縞をはじめとする渋いデザインが人気となりましたが、この男性は地味な柄をセンス良く重ねるお洒落上級者の着こなしを見せており、当時の洗練された美意識を伝えています。
なお頭に挿しているのは、新年最初の卯の日に亀戸天神境内にある妙義社で授けられた雷除けのお守りです。人が溢れるイベントの日、江戸の人々もお気に入りの装いで出かけたことがわかります。

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一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
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開館日カレンダー

休館日

2021 01

休館日

1,2,3,4,5,12,18,25,29, 30, 31

2021 / 01

1,2,3,4,5,12,18,25,29, 30, 31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

ニッポンの浮世絵 ―浮世絵に描かれた「日本のイメージ」

2020年11月14日(土)~12月13日(日)

11月16、24、30、12月7日は休館します。

「ニッポンの浮世絵」チラシ

「ニッポンの浮世絵」作品リスト

浮世絵から「日本のイメージ」を見つめなおす

新型コロナウィルスの影響により、海外へ渡航することが難しくなってしまった現在。これまで以上に、私たちの身の回りの生活を見つめ直す機会が増えてきています。私たちが暮らしている日本の特色をイメージしてみると、そのルーツの一つに、江戸から明治にかけての私たちの生活を描いてきた浮世絵が思い浮かんできます。日本の美意識が詰まった浮世絵を読み解くことで、改めて私たちの感性と向き合ってみましょう。

歌川広重「冨士三十六景 駿河薩タ之海上」

歌川広重「名所江戸百景 隅田川水神の森真崎」

溪斎英泉「江戸八景 日本橋の晴嵐」

「日本のイメージ」大集合!―富士山、桜からグルメ、お相撲さんまで

浮世絵にはさまざまな「日本」が描かれています。富士山や桜といった観光には欠かせない美しい自然。蕎麦や天ぷら、寿司といった美味しいグルメ。花魁や芸者、力士などといった、さまざまな職種の人々。本展覧会では、このような日本的な題材が描かれた浮世絵を一堂に集め、日本のイメージを紐解いていきます。展示点数は約70点。会期中、展示替えはありません。

落合芳幾・三代歌川広重「隅田川花の賑ひ」
歌川国芳「木曽街道六十九次之内 守山 達磨大師」
豊原国周「見立昼夜廿四時之内 午後六時」
歌川国貞「柏戸・白山」

見どころの作品

月岡芳年「風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗」

江戸の町で特に人気だったグルメが、蕎麦、天ぷら、ウナギ、寿司。こちらの作品では、料亭の2階にいる女性が、海老か魚の天ぷらを食べようとしています。楊枝1本で天ぷらを刺して、器用に持ち上げているところ。天ぷらの傍らには天つゆの入ったそば猪口が。ちなみに、題名の「むまさう」とは「うまそう(美味そう)」のことです。浮世絵を通して、現代でも人気の高い和食のルーツをたどることができます。


入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
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開館日カレンダー

休館日

2020 11

休館日

2,9-13,16,24,30

2020 / 11

2,9-13,16,24,30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2020 12

休館日

7,14-31

2020 / 12

7,14-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

太田記念美術館コレクション展

2020年7月1日(水)~7月26日(日)

7月6、13、20日は休館します。

歌川芳藤「廓通色々青楼全盛」

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、太田記念美術館は4月7日から臨時休館としておりましたが、7月1日より約3か月ぶりに再開いたします。 今回の展覧会は、当初のスケジュールを変更し、「太田記念美術館コレクション」展を開催いたします。太田記念美術館が誇る約14,000点のコレクションの中から、見ていて心がほっとするような作品、あるいは、病魔に打ち勝つために作られた作品を選りすぐりました。また、臨時休館中、太田記念美術館のツイッターで話題となった「#おうちで浮世絵」の中から、人気の作品も展示いたします。 なお、ご来場者のソーシャルディスタンスを確保するため、作品の間隔を広げて展示いたします。展示点数は通常よりも少ない40点強となりますが、ご了承ください。

歌川芳虎「家内安全ヲ守十二支之図」
歌川広景「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」
歌川国芳「木菟に春駒」
歌川芳藤「しん板猫のたわむれ踊のをさらゐ」
歌川芳虎「鍾馗」
河鍋暁斎『暁斎画談 内篇』「手足真図及ヒ画図」

入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料
開館日カレンダー

休館日

2020 07

休館日

6,13,20,27-31

2020 / 07

6,13,20,27-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

2019年度の展覧会