北斎とライバルたち

2022年4月22日(金)~6月26日(日)

前期 4月22日(金)~5月22日(日)
後期 5月27日(金)~6月26日(日)※前後期で全点展示替え

4月25、5月2、9、16、23-26、30、6月6、13、20日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生以下 無料

・「北斎とライバルたち」展チラシはこちら
・「北斎とライバルたち」展作品リストはこちら

担当学芸員によるスライドトークを行います。
また、ご来館が難しい方のために、オンライン展覧会を販売しています。
詳細は画面下部をご覧ください。

世界的に最もその名前が知られている浮世絵師、葛飾北斎。北斎は「冨嶽三十六景」に代表される風景画のほか、さまざまなジャンルを手掛け、高い名声を得ました。しかし当然のことながら、その頃に活躍をしていた絵師は北斎だけではありません。数多くの浮世絵師たちが、時には北斎と覇権を争い、時には影響を受けたり与えたりしていたのです。本展覧会では、北斎の作品に注目するだけでなく、同時代・次世代に活躍した総勢15名以上の絵師たちの作品を並べることで、北斎とライバルたちがどのような関係にあったのかを紹介いたします。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(後期)

歌川広重「不二三十六景 相模七里か浜風波」(後期)

北斎とライバルたちとの交流を紹介

葛飾北斎の展覧会はこれまでさまざまな美術館で幾度も開催されてきましたが、その多くが、北斎の作品のみに焦点を当てるものでした。比較して紹介されたのは、北斎と同様に風景画を得意とした歌川広重くらいでしょう。本展覧会では、歌川広重だけでなく、東洲斎写楽、溪斎英泉、歌川国芳など、同時代に活躍した絵師たちを幅広く取り上げると同時に、北斎と他の絵師たちがどのような交友関係だったかも掘り下げて紹介します。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 深川万年橋下」(後期)
歌川国芳「東都富士見三十六景 新大はし橋下の眺望」(後期)

北斎が手掛けたさまざまなジャンルを幅広く紹介

北斎がたくさんのライバルたちと競合していたということは、北斎がそれだけさまざまなジャンルで活躍していたことを意味します。北斎の晩年の代表作である「冨嶽三十六景」はもちろん、役者絵や武者絵、風景画や美人画など、北斎の幅広い画業を、他の絵師たちも交えながら紹介します。

葛飾北斎「三代目市川高麗蔵」(後期)
東洲斎写楽「二代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木」(後期)
葛飾北斎「鎌倉の権五郎景政 鳥の海弥三郎保則」(前期)
歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人一個 出林龍鄒淵」(前期)

北斎を模倣した次世代の作品も紹介

北斎は同世代の絵師たちと切磋琢磨するだけでなく、次世代の絵師たちにも影響を与えています。それは直接の門人だけに限らず、流派の異なる絵師たちにも及んでいました。本展覧会では、北斎の作品を模倣した次世代の絵師たちの作品も紹介します。

歌川広景「江戸名所道戯尽 四 御茶の水の釣人」(後期)
落合芳幾「百もの語 小幡小平治 十」(前期)

見どころの作品

葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)
歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)

葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)
歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)

葛飾北斎が亡くなった後、歌川広重は「冨士三十六景」を発表しました。北斎と広重、場所は異なりますが、それぞれ鳥居越しに眺めた富士山を描いています。北斎は幾何学的かつ奇抜な構図を試みたのに対し、広重は実際の景色を見たままに描いたような構図となっています。同じ富士山を描いているからこそ、2人の個性の違いがよりはっきりと表れています。


イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2022年5月12日(木) 11:00
2022年5月18日(水) 11:00
2022年5月31日(火) 11:00
2022年6月17日(金) 11:00
2022年6月22日(水) 11:00  各回30分程度
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「北斎とライバルたち」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
オンライン展覧会

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2022 04

休館日

1-21, 25

2022 / 04

1-21, 25

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2022 05

休館日

2, 9, 16, 23-26, 30

2022 / 05

2, 9, 16, 23-26, 30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2022 06

休館日

6, 13, 20, 27-30

2022 / 06

6, 13, 20, 27-30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

源平合戦から鎌倉へ ―清盛・義経・頼朝

2022年7月1日(金)~7月24日(日)

7月4、11、19日は休館します。

源平合戦から鎌倉へ ―清盛・義経・頼朝」展チラシ

武士たちの栄枯盛衰を浮世絵でたどる

平安時代末期に起きた治承・寿永の乱(1180~85)は俗に「源平合戦」とも呼ばれ、平氏と源頼朝を中心とした武士たちによる激しい戦いが繰り広げられました。そして頼朝が平家を滅ぼして鎌倉幕府を開いたのちも、頼朝の後継者や北条氏を中心とした有力御家人たちによる、権謀術数うずまく勢力争いの時代が続きます。
武士たちによる一族の存亡をかけた戦いのエピソードは、古くから『平家物語』や『吾妻鏡』などの軍記物によって普及しました。江戸時代には小説や歌舞伎などで親しまれ、浮世絵でも人気の題材となって数多くの作品が描かれています。
本展では、アニメ「平家物語」やNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも再び注目を集めているこの時代を取り上げ、平清盛、源義経、源頼朝をはじめ、浮世絵を通して武士たちの栄枯盛衰をたどります。

歌川国芳「牛若鞍馬修行図」

江戸の人々を魅了した、栄光と悲劇のエピソード

平清盛によって栄光の時代を築きながら没落の一途をたどり、最後は壇ノ浦に滅びた平家一門、天才的な軍略で平家を滅ぼしながら、兄頼朝に疎まれて非業の死を遂げた源義経、鎌倉幕府の草創を支えながら、勢力争いの中で滅ぼされていった御家人たち――動乱の時代を生きた人々の生涯はしばしば華々しい成功と、隣合わせの悲劇に満ちたものでした。「判官贔屓」で知られる義経をはじめ、それらの劇的なエピソードは小説や歌舞伎、そして浮世絵に取り上げられ、江戸の人々の心を魅了したのです。

水野年方「寂光院」
月岡芳年「大日本名将鑑 平相国清盛」 
歌川芳虎「西海蜑女水底ニ入テ平家ノ一族ニ見」
歌川芳員「大物浦難風之図」
月岡芳年「芳年武者旡類 畠山庄司重忠」(個人蔵)
月岡芳年「俊寛僧都於鬼界嶋遇々康頼之赦免羨慕帰都之図」 

国芳・芳年・広重-浮世絵師が描くヒーローたち

武者絵の第一人者として活躍した歌川国芳は、源平時代の武士たちを数多く取り上げています。国芳はこの時代のさまざまなエピソードを親しみやすく、迫力たっぷりの筆致で描き出しました。その流れは国芳門下の絵師たちに受け継がれ、中でも月岡芳年は、明治時代にかけて洗練された画風で源平の武者たちを描いています。他にも風景画で有名な歌川広重による、どこかのんびりとした武者絵や戯画など、浮世絵師たちによる個性豊かな競演をお楽しみください。

歌川国芳「木曽街道六十九次之内 御嶽 悪七兵衛景清」
月岡芳年「芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範」
歌川広重「童戯武者尽 源三位・熊谷」
見どころの作品

月岡芳年「大日本名将鑑 右大将源頼朝」

大きく羽を広げ、鶴の群れが空へと飛び立っています。かたわらでその様子を見守るのは源頼朝とその近習たち。源義経らの活躍により、壇ノ浦の戦いで平家が滅びてから2年後にあたる文治3年(1187)8月、頼朝は鶴岡八幡宮で放生会を行いました。本図はその際に千羽の鶴が放たれたという伝承を描いたと考えられています。放生会とは、仏教の殺生を戒める殺生戒の思想に基づき、捕らえた生類を放つ儀式のこと。
吉祥の象徴でもある鶴が飛び立つ様を眺めながら、頼朝はどこか満足そうな表情を浮かべているように見えます。宿敵の平家を倒し、すでに大きな権力を手中にした頼朝の心中がうかがわれるようです。
頼朝はその2年後、文治5年(1189)に不和となっていた弟の義経と、それを匿っていた奥州の藤原泰衡を滅ぼし、建久3年(1192)には征夷大将軍となって新たな武士の時代を創り出すことになります。

イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2022年7月8日(金) 11:00
2022年7月14日(木) 11:00  各回30分程度
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には本展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2022 07

休館日

4,11,19,25-29

2022 / 07

4,11,19,25-29

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

Hokusai and His Rivals

2022, April 22nd-June 26th

1st Term April 22nd-May 22nd
2nd Term May 27th-June 26th

Will be closed on April 25, May 2, 9, 16, 23-26, 30, June 6, 13, 20.

Katsushika Hokusai is a worldly famous ukiyo-e artist. He achieved great fame with his landscape pictures, including “Thirty-six views of Mt. Fuji” and works in various other genres. Naturally, however, Hokusai was not the only ukiyo-e artist active during the time. A large number of ukiyo-e artists competed with Hokusai, and influenced each other’s works. This exhibition will not only focus on Hokusai’s works, but put them in conversation with the works by more than 15 artists who were contemporaneous with Hokusai or succeeded him.

Katsushika Hokusai “Thirty-six Views of Mt. Fuji: Great Wave off the Coast of Kanagawa”(2nd term)

Utagawa Hiroshige “Thirty-six Views of Mt. Fuji: Wind-tossed Waves at Shichirigahama in Sagami Province” (2nd term)

Introducing the interactions between Hokusai and his rivals

The numerous exhibitions of Katsushika Hokusai held at various museums, mostly focused on his works exclusively. Utagawa Hiroshige, who also excelled at landscape pictures, is the only other artist whose works have been presented in comparison. This exhibition will not only present works by Utagawa Hiroshige, but also those by many other artists such as Tōshūsai Sharaku, Keisai Eisen, and Utagawa Kuniyoshi, who were active in the same period, to introduce Hokusai’s relationship and interactions with such ukiyo-e artists who worked during his time.

Katsushika Hokusai “Thirty-six Views of Mt. Fujii: Under Mannen-bashi Bridge at Fukagawa” (2nd term)
Utagawa Kuniyoshi “Thirty-six Views of Mt. Fuji Viewed from Edo: View of Mt. Fuji beneath Shin-Ōhashi Bridge” (2nd term)

An extensive exhibition with a wide variety of genres

Hokusai’s rivalry with numerous artists is an indication of how he was active in so many different genres. We will put Hokusai’s late masterpiece, “Thirty-six Views of Mt. Fuji” and a wide range of other works, including pictures of kabuki actors, warriors, landscapes, and beautiful women, in dialogue with works by other artists on display.

Katsushika Hokusai “Kabuki Actor, Ichikawa Komazō Ⅲ” (2nd term)
Tōshūsai Sharaku “Kabuki Actor Segawa Tomisaburō Ⅱas Yadorigi, a Wife of Ōgishi Kurando” (2nd term)
Katsushika Hokusai “Warriors, Kamakura no Gongorō Kagemasa and Torinoumi Yasaburō Yasunori” (1st term)
Utagawa Kuniyoshi “One Hundred and Eight Heroes of the Water Margin: Shutsurinryū Sūen” (1st term)

Discovering works by succeeding artists who learned from Hokusai

Hokusai not only had a huge impact on the works of rivaling artists of his generation but also on the artists of the following generation. His influence extended beyond his direct pupils, to the artists who belonged to different schools. This exhibition introduces works by artists of the generation after Hokusai, who learned through imitating his works.

Utagawa Hirokage “Comical Views of Famous Places in Edo: No. 4, Fishermen at Ochanomizu” (2nd term)
Ochiai Yoshiiku “One Hundred Ghost Stories: Kohada Koheiji” (1st term)

Highlight of the Exhibition

Katsushika Hokusai “Thirty-six Views of Mt. Fuji: Seashore at Nobotoura” (1st term)
Utagawa Hiroshige “Thirty-six Views of Mt. Fuji: Entrance of Enoshima Island in Sagami Province” (1st term)

葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)
歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)

After the death of Katsushika Hokusai, Utagawa Hiroshige published his new series “Thirty-six Views of Mt. Fuji”. Although the location differs, Hokusai and Hiroshige both depicted Mt. Fuji viewed through a torii gate. Hokusai attempted a geometric and eccentric composition while Hiroshige’s composition seems to be depicting the scenery as he saw it. These works which are of the same subject, brings forward the distinct difference of their artistic styles.


Admission
Adult 1000 yen
University and High school students 700 yen
Junior High School Students and below Free
Calendar

Closed

2022 04

休館日

1-21, 25

2022 / 04

1-21, 25

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2022 05

休館日

2, 9, 16, 23-26, 30

2022 / 05

2, 9, 16, 23-26, 30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2022 06

休館日

6, 13, 20, 27-30

2022 / 06

6, 13, 20, 27-30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

北斎とライバルたち

2022年4月22日(金)~6月26日(日)

前期 4月22日(金)~5月22日(日)
後期 5月27日(金)~6月26日(日)※前後期で全点展示替え

4月25、5月2、9、16、23-26、30、6月6、13、20日は休館します。

北斎とライバルたち展チラシ
北斎とライバルたち展作品リスト

世界的に最もその名前が知られている浮世絵師、葛飾北斎。北斎は「冨嶽三十六景」に代表される風景画のほか、さまざまなジャンルを手掛け、高い名声を得ました。しかし当然のことながら、その頃に活躍をしていた絵師は北斎だけではありません。数多くの浮世絵師たちが、時には北斎と覇権を争い、時には影響を受けたり与えたりしていたのです。本展覧会では、北斎の作品に注目するだけでなく、同時代・次世代に活躍した総勢15名以上の絵師たちの作品を並べることで、北斎とライバルたちがどのような関係にあったのかを紹介いたします。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(後期)

歌川広重「不二三十六景 相模七里か浜風波」(後期)

北斎とライバルたちとの交流を紹介

葛飾北斎の展覧会はこれまでさまざまな美術館で幾度も開催されてきましたが、その多くが、北斎の作品のみに焦点を当てるものでした。比較して紹介されたのは、北斎と同様に風景画を得意とした歌川広重くらいでしょう。本展覧会では、歌川広重だけでなく、東洲斎写楽、溪斎英泉、歌川国芳など、同時代に活躍した絵師たちを幅広く取り上げると同時に、北斎と他の絵師たちがどのような交友関係だったかも掘り下げて紹介します。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 深川万年橋下」(後期)
歌川国芳「東都富士見三十六景 新大はし橋下の眺望」(後期)

北斎が手掛けたさまざまなジャンルを幅広く紹介

北斎がたくさんのライバルたちと競合していたということは、北斎がそれだけさまざまなジャンルで活躍していたことを意味します。北斎の晩年の代表作である「冨嶽三十六景」はもちろん、役者絵や武者絵、風景画や美人画など、北斎の幅広い画業を、他の絵師たちも交えながら紹介します。

葛飾北斎「三代目市川高麗蔵」(後期)
東洲斎写楽「二代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木」(後期)
葛飾北斎「鎌倉の権五郎景政 鳥の海弥三郎保則」(前期)
歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人一個 出林龍鄒淵」(前期)

北斎を模倣した次世代の作品も紹介

北斎は同世代の絵師たちと切磋琢磨するだけでなく、次世代の絵師たちにも影響を与えています。それは直接の門人だけに限らず、流派の異なる絵師たちにも及んでいました。本展覧会では、北斎の作品を模倣した次世代の絵師たちの作品も紹介します。

歌川広景「江戸名所道戯尽 四 御茶の水の釣人」(後期)
落合芳幾「百もの語 小幡小平治 十」(前期)

見どころの作品

葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)
歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)

葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)
歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)

葛飾北斎が亡くなった後、歌川広重は「冨士三十六景」を発表しました。北斎と広重、場所は異なりますが、それぞれ鳥居越しに眺めた富士山を描いています。北斎は幾何学的かつ奇抜な構図を試みたのに対し、広重は実際の景色を見たままに描いたような構図となっています。同じ富士山を描いているからこそ、2人の個性の違いがよりはっきりと表れています。


イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2022年5月12日(木) 11:00
2022年5月18日(水) 11:00
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。
入場券をご購入の1名につき1枚まで。定員40名(立ち見での観覧はできません)
オンライン展覧会

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2022 04

休館日

1-21, 25

2022 / 04

1-21, 25

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2022 05

休館日

2, 9, 16, 23-26, 30

2022 / 05

2, 9, 16, 23-26, 30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2022 06

休館日

6, 13, 20, 27-30

2022 / 06

6, 13, 20, 27-30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

Red -The History of Ukiyo-e from the Perspective of Color

2022, March 4th-27th

Will be closed on March 7, 14 22.


Gorgeous Red Color in the Spotlight

Although ukiyo-e works are full of rich colors, red is the most important paint to make the whole work gorgeous and add tension to the piece. The exhibition will explore the beauty of red that fascinated people in the Edo and Meiji Era, by carefully selecting about 60 ukiyo-e paintings with impressive vivid red.

Katsukawa Shunchō “Kabuki Actor Iwai Hanshirō Ⅳ in Dance of Seven Changes”
Utagawa Kunisada (Toyokuni Ⅲ)” Thirty-two Contemporary Appearances: Woman of Fussy Appearance: Looking Fussy”

History of Ukiyo-e Made by Red

Red is the most common color used in terms for ukiyo-e production, such as “Beni-e” (hand-painted red pictures), “Benizuri-e” (prints with red and a few other colors), “Aka-e” (red pictures), and “Benigirai” (red-avoiding pictures). The changes in the use of red paints show the development of ukiyo-e techniques. We will introduce a new way of looking at ukiyo-e that you can enjoy by paying attention to red.

Ishikawa Toyonobu “Kabuki Actor Segawa Kichiji ⅡPlaying Shakkyō Dance”
Suzuki Harunobu “Beauties of the Floating World Compared to Flowers: Wisteria,  Nokaze of the Matsuzaka-ya House in the Southern Direction”
Kobayashi Kiyochika “Conflagration at Ryōgoku on January 26th in 1881”
Utagawa Kuniteru Ⅱ “Kyōbashi Bridge Seen from the Group of Brick Buildings in Tokyo”

Sharaku, Hiroshige and Yoshitoshi – Their Techniques of Using “Red”

Shades of red have varied over 200 years of ukiyo-e history. Although it was a pale color during Harunobu and Sharaku’s time, it became darker in Hiroshige and Kunisada’s time, and it became vivid and loud in the Meiji period when Yoshitoshi was active. We will introduce how red was used by popular ukiyo-e artists.

Tōshūsai Sharaku “Kabuki Actor Nakamura Noshio Ⅱas Ono-no Komachi”
Utagawa Hiroshige “Peonies and a Peacock”
Tsukioka Yoshitoshi “Beautiful Women Associated with the Seven Stars: Full Moon”

Highlight of the Exhibition

Utagawa Hiroshige “One Hundred Famous Views of Edo: Kinryūzan Temple at Asakusa”

Here is a snow scene of Sensōji Temple. It emphasizes the whiteness of snow by drawing the large lantern of the Kaminarimon gate in front, and even more so by placing vivid red in various places. Safflower, one of the pigments used to make red paint, was valuable, and was not often used to print large areas in vivid red. However, it seems that the supply and quality of red paint had improved by the end of the Edo period, and Hiroshige began to use a large amount of vivid red in his works. Changes in paints have had a great influence on the appeal of ukiyo-e.


Admission
Adult800 yen
University and High school students600 yen
Junior High School Students and belowFree
Calendar

休館日

2022 3

休館日

1-3, 7,14,22,28-31

2022 / 3

1-3, 7,14,22,28-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

The Mind of Belief -Religion, Superstition, and Rumor

2022, February 4th-27th

Will be closed on February 7, 14 21.


A Variety of Ukiyo-e Works with the Keyword “Believe”

During the Edo period (1603-1868), a variety of folk beliefs were popular among the common people. From large temples such as Senso-ji to Inari shrines in the town, many temples and shrines often held fairs and events, which attracted a large number of people. The interest of the common people was not limited to the city of Edo, but also extended to the suburbs, such as Benzaiten in Enoshima and Ōyama-sekison Shrine in the vicinity, and Mt. Fuji and the Ise Shrine in the distance. People went out of Edo not only for worshipping, but also to have fun.
One of the characteristics of the folk beliefs of Edo is that their trends changed rapidly. For example, in 1849, three folk beliefs became a big boom but were fleeting. Ukiyo-e, which depicted the latest world affairs of the time, played the role of spreading these trends to people like SNS today. We will introduce a variety of ukiyo-e works with the keyword “believe”, including “namazu-e (catfish pictures)” which are based on the superstition that catfish cause earthquakes, and works depicting the rather suspicious news of mermaids.

Katsushika Hokusai “Tour of Waterfalls in Various Provinces: Rōben Waterfall at Ōyama in Sagami Province”
Utagawa Hiroshige “One Hundred Famous Views of Edo: Artificial Mt.Fuji (the New Fuji) in Meguro”
Utagawa Hiroshige “Ferryboats to the Ise Shrine on the Miyagawa River”

Making a Buzz with Ukiyo-e! Fashionable Deities

One example that symbolizes the changeable beliefs of the people of Edo is the phenomenon of faddish deities. In particular, Otake-nyorai, which was unveiled at Ekō-in Temple in 1849, became very popular. At the same time, other two deities were also popular in Edo, and attracted many pilgrims. At the time, many ukiyo-e artists such as Utagawa Kuniyoshi drew these popular gods in ukiyo-e, and played a role in spreading this trend

Incarnation of Dainichi Nyorai (Vairocana) Otake

Big Earthquakes, Epidemics and Superstitions –Change Them into Laughter

People in Edo believed in various superstitions in their daily lives, and these superstitions had a close relationship with ukiyo-e. For example, after the Great Ansei Earthquake in 1855, many humorous paintings of catfish, based on the superstition that catfish were the cause of earthquakes, were drawn and became very popular. Not only disasters, but superstitions related to epidemics also became a subject of ukiyo-e. When epidemics such as pox, measles, and cholera broke out, many caricature-style works were published, depicting superstitions related to diseases in a funny style.

Artist Unknown “Namazu-e Print: Catfish Lifting a Stone”
Utagawa Yoshifuji “Defeating Smallpox”
Utagawa Kuniyoshi “Toys of a Horned Owl and a Horse (a talisman against smallpox)”

A Mermaid Appeared! Doubtful Topics Depicted in Ukiyo-e

In Edo, news that was a little suspicious and doubtful rumors became hot topics, and were often the subjects of ukiyo-e. For example, there is a picture depicting a mysterious mermaid-like woman who appeared out of the sea in Echigo Province. The woman prophesied, “There will be an epidemic in the future, but if you draw a picture of me and put it in your house, you will be safe,” and disappeared. Moreover, we will introduce a series of works depicting the seven famous wonders of Honjo in Edo.

Artist Unknown “Woman Came Out of the Sea”
Utagawa KuniteruⅢ “Seven Mysteries of Honjo: Oiteke-bori Moats”

Highlight

Utagawa Kuniyoshi “Making Wishes to Datsueba”

Many people are worshipping an old woman with a slightly troubled look. This old woman was actually a figure of Datsueba, enshrined at Shōjyuin Temple in Naito Shinjuku, which became a popular deity in 1859 along with Otake Nyorai (No.4). Datsueba is a demoness who strips off the clothes of the deceased on the banks of the Sanzu River, which divides this world and the world after death. By the end of the Edo period, she had become a popular object of folk belief. In this picture, many people are making wishes of their own, such as “I want to be taller,” “I want to be stronger,” “I want to marry a nice person,” etc., in order to benefit from the power of the demoness, and she seems to be fed up. The design filled with people’s dialogues is also impressive here.


Admission
Adult800 yen
University and High school students600 yen
Junior High School Students and belowFree
開館日カレンダー

closed

2022 3

休館日

1-3, 7,14,22,28-31

2022 / 3

1-3, 7,14,22,28-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

赤 ―色が語る浮世絵の歴史

2022年3月4日(金)~3月27日(日)

3月7、14、22日は休館します。

「赤―色が語る浮世絵の歴史」ちらし
「赤ー色が語る浮世絵の歴史」作品リスト


華やかな「赤」の色彩に注目

浮世絵は豊かな色彩にあふれていますが、作品全体を華やかにしたり、画面を引き締めたりする「赤」は、最も重要な絵具です。鮮やかな「赤」が印象的な浮世絵約60点を厳選することで、江戸・明治の人々を魅了した「赤」の美しさを探ります。

勝川春潮「四代目岩井半四郎の七変化」
歌川国貞(三代歌川豊国)「今様三十二相 気むつかし相」

「赤」が浮世絵の歴史を作った

「紅絵」「紅摺絵」「赤絵」「紅嫌い」など、浮世絵の制作用語に最も用いられている色彩が「赤」。「赤」の絵具の使われた方の変遷が、浮世絵の技術の発展を物語っているのです。「赤」に注目することで楽しめる、新しい浮世絵の見方を紹介します。

石川豊信「二代目瀬川吉次の石橋」
鈴木春信「浮世美人寄花 南の方 松坂屋内野風」
小林清親「両国大火浅草橋」
二代歌川国輝「東京府下煉化従商家京橋観之図」

写楽、広重、芳年 「赤」のテクニック

一口に「赤」といっても、200年以上に渡る浮世絵の歴史の中で、その色合いは変化していきます。春信や写楽の時代では淡い色合いだったのが、広重や国貞の時代になると濃さを増していき、芳年が活躍した明治にはどぎついまでに鮮やかになるのです。人気の浮世絵師たちによる「赤」の使い方を紹介します。

東洲斎写楽「二代目中村野塩の小野の小町」
歌川広重「牡丹に孔雀」
月岡芳年「美立七曜星 満月」(個人蔵)

見どころの作品

歌川広重「名所江戸百景 浅草金龍山」

浅草寺の雪景色。雷門の提灯を手前に大きく描いた構図もさることながら、鮮やかな赤を各所に配置することで、雪の白さをより際立たせています。赤の絵具の原料の一つである紅花は貴重なため、濃く鮮やかな赤色で広い面積を摺ることは多くなかったのですが、幕末になると、赤い絵具の供給量や品質が改良されたのか、広重の作品でも鮮やかな赤がふんだんに使われるようになります。絵具の移り変わりは、浮世絵の味わいに大きな影響を与えています。

オンライン展覧会のご案内

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。


入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2022 3

休館日

1-3, 7,14,22,28-31

2022 / 3

1-3, 7,14,22,28-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

Romance in Ukiyo-e

2022, January 5th-30th

Will be closed on January 11, 17, 24.


From Pure Love, Tragic Love to Adultery -A Collection of Love Stories from Edo

In ukiyo-e, we can see all forms of love. Celebrated artists such as Suzuki Harunobu and Kitagawa Utamaro depicted ideal love between beautiful men and women that fascinated viewers. On the other hand, the love-hate dramas of Kabuki and Joruri plays, based on shocking real-life incidents such as suicide, adultery, and murder following romance, were also good subjects for ukiyo-e. As well as beautiful romance, ugly relationships between men and women, just like in modern day dramas, also attracted people in Edo. This exhibition focuses on love depicted in ukiyo-e. Not only can you enjoy romantic pictures, but you can discover the real lives of Edo people, who had various emotions, such as earnestness and jealousy, just like us.

Suzuki Harunobu “Lovers”
Katsukawa Shunshō “Young Man Composing Poetries under the Cherry Tree, and Women Looking at Him from Inside a Curtain”

A Dangerous Love and Its Consequences

Portraits of men and women who seem happy are often depicted in ukiyo-e. However, let’s read into their background. A town girl, Omiwa, was troubled by a love triangle and lost her life because of jealousy, Yaoya-Oshichi, who committed arson to see her lover one more time, was given the death penalty, and a courtesan Urazato and her lover Tokijirō thought of double suicide since they were unable to be together. We will trace those sensational loves through ukiyo-e.

Utagawa Kunisada (Toyokuni Ⅲ) “Kabuki Play “Akegarasu Yume no Awayuki””

Utagawa Kunisada “Comparison of Favorite Actors in the Eastern Capital: Seigen and Sakura-hime”

Handsome Men, Bad Men, and Stalkers – Men in Love

Sukeroku, a popular kabuki character, who bonded strongly with a courtesan named Agemaki, was a beautiful man and an ideal person as a lover. However, ukiyo-e depicts not only such perfect men, but also a large number of good-for-nothing men who could hardly be called heroes. Fujiya Izaemon fell into debt and had a quarrel with his lover, a courtesan named Yugiri; a monk named Seigen, who can be considered to be the first stalker, stalked Princess Sakura even after his death, and Sano Jirozaemon killed a courtesan who rejected him. It is clear that people were also attracted to miserable men who were tossed about by love.

歌川国貞(三代豊国)Utagawa Kunisada (Toyokuni Ⅲ) “Parody of Thirty-six Poems: Yaoya Oshichi”
Kitagawa Utamaro “Elegant Comparison of Affections: Osan and Mohei”
Tsukioka Yoshitoshi “New Selection of Eastern Brocade Pictures:: Story of Sano Jirōzaemon”

Highlight

Suzuki Harunobu “Young Lovers Playing a Single Shamisen”

A young man and woman sit together by the waterside where irises bloom, playing one shamisen together. This work is actually a parody of the story of Chinese Emperor Xuanzong and Yang Guifei playing one flute together. In the Edo period, this subject expressed the depth of love, which this picture is also based on. Here, Suzuki Harunobu’s depiction of the slender and unrealistic man and woman has a fantastic atmosphere. This work is also one of the masterpieces of Harunobu, who dominated the world with his graceful portraits.


Admission
Adult800 yen
University and High school students600 yen
Junior High School Students and belowFree
Calendar

Closed

2022 1

休館日

1-4, 11, 17, 24, 31

2022 / 1

1-4, 11, 17, 24, 31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

信じるココロ ―信仰・迷信・噂話

2022年2月4日(金)-2月27日(日)

2月7、14、21日は休館します。

「信じるココロ」チラシ

「信じるココロ」作品リスト


〈信じる〉をキーワードに浮世絵を読み解く

江戸時代には、さまざまな民間信仰が庶民に親しまれました。浅草寺のような大寺院から町中の稲荷社まで、多数の寺社で毎月のように行われた縁日や、出開帳のようなイベントは数多くの人々で賑わいました。また庶民の関心は江戸市中にとどまらず、近場では江ノ島の弁財天や大山石尊社、遠方では富士山から伊勢神宮まで、人々は信仰のみならず行楽も兼ねて江戸の外へと繰り出したのです。
流行り廃りが激しいのも江戸庶民の信仰の特徴で、例えば嘉永2年(1849)には於竹如来を始めとする3つの神仏が一過性の大ブームとなります。当時の最新の世相を描いた浮世絵は、こうした流行を現代のSNSのように人々に伝え、拡散する役割を果たしました。他にも鯰が地震を起こすという迷信に基づいた「鯰絵」や、人魚が現れたというちょっと怪しいニュースを描いた作品まで、「信じる」をキーワードにさまざまな浮世絵を紹介します。

葛飾北斎「諸国瀧廻り 相州大山ろうべんの瀧」
歌川広重「名所江戸百景 目黒新富士」
歌川広重「伊勢参宮宮川の渡し」

浮世絵でバズる!流行りの神仏

移ろいやすい江戸庶民の信仰を象徴する例として、流行神という現象があります。一過性のブームとして人気になる神仏のことを言い、特に嘉永2年に回向院で出開帳が行われた於竹如来は大きな人気を呼びました。同時期には内藤新宿正受院の奪衣婆、日本橋の翁稲荷も人気となり、多くの参詣者が集まるなど、3つの流行神が江戸を賑わせます。当時、歌川国芳をはじめとする絵師たちがこれらの流行神をこぞって描いており、浮世絵がこの流行をさらに拡散させる役割を果たしたのです。

歌川国芳「於竹大日如来 一切衆生もろもろの願をかける」

大地震・流行病-迷信も笑いに変える

江戸の人々の生活の中では、さまざまな迷信が信じられており、そして迷信と浮世絵との関わりも深いものでした。例えば安政2年(1855)に起きた安政の大地震後には、鯰が地震の原因であるという迷信に基づいた、ユーモアたっぷりの鯰絵が数多く描かれて大人気となります。また疱瘡や麻疹、コレラなどが流行した際には、病気にまつわる迷信を題材にした戯画風の作品なども出版されました。

作者不詳「大都会無事」
歌川芳藤「麻疹退治戯の図」
歌川国芳「木菟に春駒」

人魚が現れた!怪しいニュースも浮世絵に

江戸では、時にちょっと怪しいニュースや、本当か嘘かわからないような噂が話題となり、しばしば浮世絵の題材ともなりました。例えば作者不詳「海出人之図」は、越後国で海中から出現したという、人魚のような不思議な女性を描いた作品。女性は「これから伝染病が流行るが、自分の姿を絵に描いて家内に貼ると難を逃れる」と予言して消えたと言います。他にも本所(現在の隅田区あたり)で知られた奇妙な噂話を集めたシリーズ「本所七不思議之内」などを紹介。

作者不詳「海出人之図」
三代歌川国輝「本所七不思議之内 置行堀」

見どころの作品

歌川国芳「奪衣婆の願掛け」

ちょっと困ったような顔をした老婆を取り囲むように、沢山の人々が手を合わせて拝んでいます。実はこの老婆は、内藤新宿の正受院に祀られていた奪衣婆像で、嘉永2年に於竹如来とともに大人気になった流行神の一つでした。奪衣婆とは、三途の川のほとりで亡者の衣服を剥ぎ取る鬼婆のこと。江戸時代末期には民間信仰の対象となって親しまれました。
図では奪衣婆の御利益に与ろうと、大勢の人々が「背が高くなりたい」「力持ちになりたい」「素敵な人と結婚したい」など、好き勝手な願い事をしており、奪衣婆も呆れ顔になっているようです。人々の台詞で埋め尽くされたようなデザインも印象的で、国芳らしいユーモアにあふれた一点です。


オンライン展覧会のご案内

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2022 2

休館日

1-3, 7,14,21,28-31

2022 / 2

1-3, 7,14,21,28-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT

Picture Books of Kawanabe Kyosai

2021, October 29tn-December 19th

  • 1st term :October 29tn-November 23rd
  • 2nd term :November 27th-December 19th

※Works change between two terms

Will be closed on November 1, 8, 15, 22, 24-26, 29, December 6, 13.

Kawanabe Kyōsai (1831-1889) created many ukiyo-e prints from the end of the Edo period to the Meiji period, having also received training in the Kano school of Japanese painting. Recently, his works have attracted attention, and exhibitions of both his paintings and prints have been held at museums all over Japan. However, his “picture books,” which are compilations of his paintings into a single book, have received little attention. This exhibition reveals the artistic world of Kyōsai, known as the “Painting Demon” thorough presenting large number of his picture books, which depict people, animals, and monsters with lively brush strokes.

Picture Book “Kyōsai Gafu”【2nd term】

Picture Book “Kyōsai Hyakki Gadan (Night Parade of One Hundred Demons)” 【1st term】

Above and beyond “Hokusai Manga”? The fascinating world of Kyōsai’s Picture Books

Kyōsai published a number of picture books, including “Kyōsai Manga,” “Kyōsai Donga” (Foolish Pictures), and “Kyōsai Suiga” (Drunken Pictures), with vibrant brush strokes that surpass those of “Hokusai Manga” by Katsushika Hokusai. Although there were many exhibitions of Kawanabe Kyōsai, only a portion of his picture books have been shown due to the difficulty of displaying works in book form. By featuring his picture books, this exhibition will delve deeper into the fascinating world of Kyōsai.

河Picture Book “Kyōsai Gadan” Volume 2-1【2nd term】
Picture Book “Kyōsai Manga”【2nd term】

Exceeding 420 pages! The Inexhaustible Imagination of Kyōsai

This exhibition will feature Kyōsai’s major picture books, including “Kyōsai Manga,” “Kyōsai Donga (Foolish Pictures),” “Kyōsai Suiga (Drunken Pictures),” and “Kyōsai Hyakki Gadan”. The total number of the picture books on display in this exhibition exceeds 420 pages. You will be overwhelmed by the never-ending power and imagination of Kyōsai. (*The works in the exhibit will be completely replaced half-way through the exhibition).

Picture Book “Kyōsai Donga”【1st term】

Picture Book “Kyōsai Hyakki Gadan (Night Parade of One Hundred Demons)” 【2nd term】

People, Animals, and Monsters: The overwhelming energy of miniscule drawings

Kyōsai’s picture books are notable for their lively depiction of people, animals and monsters as if they are dancing. His picture books are no larger than 21 x 14.8 cm, and some of his picture books, such as “Chikusa no Takara” (Treasures of Chikusa), are as miniscule as 9.5 x 13 cm. Note the vibrant expressions of people, animals, and monsters depicted at such a small scale.

Picture Book “Chikusa no Takara (Number of Treasures)”【2nd term】
Picture Book “Kyōsai Donga”【2nd term】
Picture Book “Kyōsai Gafu”【1st term】
Picture Book “Kyōsai Suiga” Volume 2【1st term】

Highlight

Picture Book “Kyōsai Manga”【1st term】

Kawanabe Kyōsai was fond of drawing skeletons, and they are frequently found in his picture books. The skeletons are not only accurately depicted as found in medical books, but also posed humorously, stretching and dancing as if they were alive. Looking at their vibrant facial expressions, you can almost hear their laughter.


Admission
Adult800 yen
University and High school students600 yen
Junior High School Students and belowFree
Calendar

close

2021 10

休館日

4,11,18,25-28

2021 / 10

4,11,18,25-28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 11

休館日

1,8,15,22,24-26,29

2021 / 11

1,8,15,22,24-26,29

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2021 12

休館日

6,13,20-31

2021 / 12

6,13,20-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT