ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画

2023年6月3日(土)~7月26日(水)

前期 6月3日(土)~6月28日(水)
後期 7月1日(土)~7月26日(水)※前後期で全点展示替え

6月5、12、19、26、29、30、7月3、10、18、24日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生以下 無料

「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展チラシ
「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展作品リスト

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

フランス・パリに生まれたポール・ジャクレー(1896~1960)は、3歳の時に来日し、64歳で亡くなるまで日本で暮らしました。昭和9年(1934)、38歳の頃から、南洋やアジアで暮らす人々を描いた木版画を続々と刊行します。昭和前期は、絵師、彫師、摺師の協同作業による「新版画」が盛んとなった時期でしたが、さまざまな国の老若男女が暮らす姿を鮮やかな色彩で描いたジャクレーの作品は、当時の新版画の中でも異彩を放っています。本展覧会では、ジャクレーが挑んだ新版画の全貌をご紹介いたします。

ポール・ジャクレー「貝を持つファララップの女」(個人蔵)、昭和10年(1935) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 後期展示

ポール・ジャクレー「打ち明け話の相手、連作「満州宮廷の王女たち」より」(個人蔵)、昭和17年(1942) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
ポール・ジャクレー「真珠、満州」(個人蔵)、昭和25年(1950) 前期展示

ポール・ジャクレー「オウム貝、ヤップ島」(個人蔵)、昭和33年(1958) 後期展示
本展の見どころ

ジャクレーの新版画、全162点を首都圏で初めて展示

本展では、ジャクレーの新版画、全162点を前期と後期に分けて展示します。全162点が紹介されるのは、首都圏では初めての試みです。

ポール・ジャクレー「チャモロの女ー緑、連作「虹」より」(個人蔵)、昭和9年(1934) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
ポール・ジャクレー「北風、韓国」(個人蔵)、昭和28年(1953) 後期展示

鮮やかな色彩で描かれた南洋やアジアの人々

ジャクレーは、サイパン島やヤップ島といったミクロネシアの人々、あるいは、日本、アイヌ、朝鮮、中国、満州といったアジアの人々を、色彩豊かに描いています。赤や水色、黄色や紫といった華やかな色がぶつかり合うジャクレーの新版画は、デジタルの色彩に親しむ現代の私たちに新鮮な驚きを与えることでしょう。

ポール・ジャクレー「愛妾、連作「満州宮廷の王女たち」より」(個人蔵)、昭和17年(1942) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 後期展示
ポール・ジャクレー「オロール島の少年、東カロリン」(個人蔵)、昭和15年(1940) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E50 前期展示

新版画において異彩を放つ存在

新版画とは、大正から昭和にかけて、絵師、彫師、摺師の協同作業によって制作された木版画のことです。通常は版元が制作を主導しますが、ジャクレーは自らが彫師と摺師を指揮する私家版という珍しい手法を取ることで、独自の芸術性を追求しました。戦後は、マッカーサーをはじめとする日本駐在のアメリカ軍関係者から好評を博し、流通の面でも、他の新版画の絵師たちとは異なる路線を築きました。

ポール・ジャクレー「太平洋の神秘、南洋」(個人蔵)、昭和26年(1951) 前期展示
ポール・ジャクレー「檳榔の実、ヤップ島」(個人蔵)、昭和15年(1940) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 後期展示

江戸の浮世絵の系譜に連なるジャクレー

幼い頃から日本に暮らしたジャクレーは、浮世絵や歌舞伎、義太夫といった伝統的な日本文化に精通していました。特に浮世絵は、幼い頃から収集や模写をしています。また、10代の頃には、月岡芳年の孫弟子にあたる池田輝方・蕉園夫妻から日本画を学んでおり、ジャクレーは江戸の浮世絵の系譜に連なっていると言えるでしょう。

ポール・ジャクレー「清馨さん」(個人蔵)、昭和10年(1935) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
ポール・ジャクレー「あめあがり、ヤップ、西カロリン」(個人蔵)、昭和13年(1938)
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
後援

在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2023年6月13日(火) 11:00
2023年6月21日(水) 11:00
2023年7月7日(金) 11:00
2023年7月13日(木) 11:00
2023年7月19日(水) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*リピーター割引のご案内*
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2023年2月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館にて当館の年間パスポートをご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2023 6

休館日

1,2,5,12,19,26,29,30

2023 / 6

1,2,5,12,19,26,29,30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2023 7

休館日

3,10,18,24,27-31

2023 / 7

3,10,18,24,27-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
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