没後170年記念 北斎 ―富士への道

2019年4月4日(木)~5月26日(日)
前期 4月4日(木)~4月29日(月・祝)
後期 5月3日(金・祝)~5月26日(日)
※前後期で全点展示替え
 
4月8、15、22、30~5月2、7、13、20日は休館します。

今年2019年は、葛飾北斎(1760~1849)が嘉永2年(1849)4月18日に亡くなってから、ちょうど170年の節目の年にあたります。本展覧会ではそれを記念して、「北斎―富士への道」と題し、生涯のテーマであった富士山を北斎がどのように描き続けたかをご紹介します。

葛飾北斎「浅草金龍山観世音境内之図」(後期)

北斎が20代後半に描いた初期作品

葛飾北斎「程ヶ谷」(後期)

北斎が40代後半に描いた東海道シリーズ

「冨嶽三十六景」誕生までの長き道をたどる

北斎は約70年に及ぶ画業の中で、風景を描き続けました。70歳を過ぎてからの代表作である「冨嶽三十六景」が誕生するまでの長き道のりとは? さらに「冨嶽三十六景」以後、90歳まで生きた北斎が目指した更なる境地もご紹介します。

葛飾北斎「東海道五十三次 十四 原」(前期)

北斎画50歳頃に描いた東海道シリーズ。朝鮮通信使が眺める富士山

葛飾北斎『北斎漫画』七編「甲州三嶌越」(前期)

北斎が58歳の時に描いた富士山

北斎の富士山、約100点が大集合!

本展覧会では、北斎の描いた風景画を年代ごとに紹介することで、その変遷をたどります。200点を越える展示作品のうち、約100点には北斎が描いた富士山が登場。北斎が趣向を凝らした、さまざまな富士山の姿をご紹介します。

葛飾北斎『富嶽百景』二編「夕立の不二」(後期)

北斎76歳の作品

葛飾北斎「百人一首宇波かゑとき 山辺の赤人」(前期)

北斎76歳の作品

パスポートに採用される「冨嶽三十六景」全24点を紹介

2020年3月より導入される新たなデザインのパスポートに、北斎の「冨嶽三十六景」が採用されます。出入国の際にスタンプを押す査証欄に24点の作品が印刷されますが、その全24点を、前後期に分けて展示します。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」(後期)

北斎72歳頃の作品

葛飾北斎「冨嶽三十六景 江戸日本橋」(前期)

北斎72歳頃の作品

見どころの作品

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(前期) 

天保2年(1831)頃

                         

「冨嶽三十六景」は、富士山を日本各地のさまざまな場所から描いたシリーズで、天保2年(1831)頃、北斎が72歳頃に制作されました。題名に「三十六」とありますが、売れ行きがあまりに好評だったため、10点が追加され、全部で46点となっています。 その中でも世界的に有名なのが、「グレート・ウェーブ」こと、「神奈川沖浪裏」でしょう。山のようにせり上がった波が崩れ落ちようとする瞬間を見事に捉えています。この迫力ある波の描写は、一朝一夕で出来上がったものではなく、波の動きを丹念に観察し続けた北斎の努力によるものであることが、この展覧会でご理解いただけます。

入館料
一般 1000円
大高生 700円
中学生以下 無料

*リピーター割引のご案内* 会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券提示で200円割引いたします。(割引の併用はできません)

開館日カレンダー

休館日

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