江戸メシ

2025年1月5日(日)~1月26日(日)

1月6、14、20日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無料

「江戸メシ」展チラシ

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

江戸時代は日本において食文化が大きく発展した時代です。寿司や蕎麦、天ぷらなどのファストフードが人気を博し、味噌や酢、醤油といった調味料も広く流通するようになりました。人々は自宅で気ままに食事を楽しむだけでなく、料亭や屋台で外食して舌鼓を打っていたのです。
庶民たちの暮らしを題材とする浮世絵では、さまざまな料理や食材、あるいは食事の様子などが数多く描かれています。本展覧会では、北斎や広重、国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介いたします。

みどころ① 寿司、蕎麦、天ぷら ―浮世絵で味わう江戸メシ

現代でも人気の高い和食である寿司、蕎麦、天ぷら。そのルーツは江戸時代にあり、庶民たちが手軽に楽しむことのできるファストフードとして人気が広がりました。さまざまな料理はもちろん、食材や調味料など、多彩な江戸メシを紹介します。

歌川国芳「縞揃女弁慶 松の鮨」  *寿司
月岡芳年「風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗」  *天ぷら
歌川国芳「木曽街道六十九次之内 守山 達磨大師」  *蕎麦
四代歌川国政「志ん板猫のそばや」  *蕎麦

みどころ② 北斎、広重、国芳 ―人気絵師たちが描いた江戸メシ

北斎や広重は風景画、国芳は武者絵や戯画が有名ですが、実は江戸っ子たちの暮らしを描くことも得意としていました。北斎、広重、国芳の有名な代表作とは一味異なる、多彩な江戸メシの描き方にご注目ください。

葛飾北斎「東海道 鞠子」  *とろろ汁
歌川広重「鯛 鯉 鰹」  *魚
歌川国芳「東都名所 大森」  *海苔の採取
歌川豊国「豊広豊国 両画十二候 四月 三枚続」  *鰹売り
歌川国貞「十二月ノ内 水無月 土用干」   *家で西瓜

みどころ③ 料亭、屋台、家 ―さまざまな場で楽しむ江戸メシ

江戸っ子たちは自分で料理をすることはもちろん、近所の店で惣菜を買ったり、屋台で気軽に食事を楽しんだりしました。また立派な店構えの料亭で宴会を行なったりもしています。さまざまな場で楽しまれていた江戸メシの食事風景を紹介します。

歌川広重「江戸高名会亭尽 山谷 八百善」 *料亭の八百善
歌川広重「東都名所 高輪廿六夜待遊興之図」  *屋台
イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2025年1月8日(水) 11:00
2025年1月17日(金) 11:00
2025年1月21日(火) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「江戸メシ」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へをお読みいただき必ず事前にご連絡をお願いいたします。(混雑時に事前連絡なくご来館の団体、グループのお客様は、ご入館をお断りさせて頂くことがございますのでご了承下さい。)
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*「月百姿×百段階段」での割引は12月1日(日)まで
*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2024年1月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇戸栗美術館 2024年4月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、年間パスポート
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館、戸栗美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館、戸栗美術館にて当館の本年度年間パスポートをご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2025 1

休館日

1-4,6,14,20,27-31

2025 / 1

1-4,6,14,20,27-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

広重ブルー

2024年10月5日(土)~12月8日(日)

前期 10月5日(土)~11月4日(月・祝)
後期 11月9日(土)~12月8日(日)※前後期で全点展示替え

10月7、15、21、28、 11月5-8、11、18、25、12月2日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無料

「広重ブルー」展チラシ
「広重ブルー」展作品リスト

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

風景画の巨匠、歌川広重(1797~1858)。その作品は今も高い人気を誇りますが、とりわけ空や海の深く美しい青が印象的です。これは1830年頃から浮世絵に用いられたベロ藍(プルシアンブルー、ベルリンブルーとも)と呼ばれる青色の絵具によるもの。その美しさに触発されさまざまな絵師がベロ藍を使って風景画を描きます。当時30代半ばの広重もまたそのひとり。広重は、ベロ藍との出会いから風景画に開眼すると、刻々と変わる空模様や水面を繊細に表現し、人気絵師への階段をのぼっていきます。その後も晩年にいたるまで詩情あふれる名作を続々と生み出し、浮世絵界に不動の地位を築いていきました。
本展では広重のベロ藍を用いた名作の数々を中心にご紹介し、国内外で愛され続ける広重の青の魅力に迫ります。

歌川広重「名所江戸百景 京橋竹がし」(前期展示)
ホイッスラー「ノクターン:青と金色ーオールド・バターシー・ブリッジ」(イギリス、テート・ギャラリー)に影響を与えた1点
歌川広重「名所江戸百景 猿わか町よるの景」(後期展示)

みどころ① ベロ藍で開眼 風景画の名品がずらり

広重の風景画における最初のヒット作「東都名所」(「一幽斎がき東都名所」)から出世作である「東海道五拾三次之内」(保永堂版)、晩年の大作「名所江戸百景」シリーズまで、美しい青に彩られた名作の数々をご紹介いたします。

歌川広重「東都名所 高輪之明月」(前期展示)
歌川広重「京都名所之内 あらし山満花」(後期展示)
歌川広重「四季江都名所 夏両国之月」(前期展示)
歌川広重「芦に鴨」(後期展示)
歌川広重「月に兎」(前期展示)

みどころ② 浮世絵界の青の時代

鮮やかな青を再現するベロ藍は葛飾北斎や溪斎英泉、歌川国芳など多くの絵師を魅了しました。風景画の傑作、北斎「冨嶽三十六景」シリーズをはじめ、ベロ藍の流行を背景に生まれた作品もご覧いただきます。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 相州梅沢左」(後期展示)
歌川国芳「東都富士見三十六景 新大はし橋下の眺望」(前期展示)

みどころ③ ベロ藍と出会う以前の作品もご紹介

風景画を多く手掛ける以前、広重は美人画や役者絵、武者絵を描いていました。ベロ藍が登場しなければ広重はどんな絵師になっていたのか?そんなことを思いながらご覧いただくのも楽しいのではないでしょうか。

歌川広重「初代中村大吉の清盛の乳人八条局と初代中村芝翫の安芸守平清盛」(後期展示)

オンライン展覧会

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2024年10月8日(火) 11:00
2024年10月16日(水) 11:00
2024年10月24日(木) 11:00
2024年11月13日(水) 11:00
2024年11月22日(金) 11:00
2024年11月26日(火) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「広重ブルー」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へをお読みいただき必ず事前にご連絡をお願いいたします。(混雑時に事前連絡なくご来館の団体、グループのお客様は、ご入館をお断りさせて頂くことがございますのでご了承下さい。)
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*ホテル雅叙園東京⇔太田記念美術館 入館料相互割引のご案内*

ホテル雅叙園東京文化財「百段階段」にて同時期に開催される「月百姿×百段階段 ~五感で愉しむ月めぐり」展と入館料の相互割引をいたします。

割引期間 2024年10月5日(土)~12月8日(日)

◇ホテル雅叙園東京「月百姿×百段階段 ~五感で愉しむ月めぐり」展での割引
太田記念美術館「広重ブルー」展のチケット半券、年間パスポートをご提示いただくと、下記料金で展示をご覧いただけます。

一般1,600円⇒1,400円 大学生・高校生 1,000円⇒900円 中小生 800円⇒700円

◇太田記念美術館「広重ブルー」展での割引
ホテル雅叙園東京「月百姿×百段階段」展のチケット半券、オンラインチケット画面をご提示いただくと、下記料金で展示をご覧いただけます。

一般 1,000円⇒900円 大高生 700円⇒600円

ホテル雅叙園東京
月百姿×百段階段~五感で愉しむ月めぐり~
会期 2024年10月5日(土)~12月1日(日)
東京都目黒区下目黒1-8-1 問合せ 03-5434-3140(10:00~18:00)

*「月百姿×百段階段」での割引は12月1日(日)まで
*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2024年1月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇戸栗美術館 2024年4月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、年間パスポート
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館、戸栗美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館、戸栗美術館にて当館の本年度年間パスポートをご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2024 10

休館日

1-4,7,15,21,28

2024 / 10

1-4,7,15,21,28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2024 11

休館日

5-8,11,18,25

2024 / 11

5-8,11,18,25

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

浮世絵お化け屋敷

2024年8月3日(土)~9月29日(日)

前期 8月3日(土)~9月1日(日)
後期 9月6日(金)~9月29日(日)※前後期で全点展示替え

8月5、13、19、26、 9月2-5、9、17、24日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生(15歳)以下 無料

「浮世絵お化け屋敷」展チラシ
「浮世絵お化け屋敷」展作品リスト

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

荒れ果てた屋敷に巣くう不気味な妖怪や、怨みを晴らそうと恐ろしい形相で睨みつける幽霊。浮世絵にはさまざまなお化けが登場し、時には見る者を怖がらせ、時にはそのユーモラスな姿で笑わせます。本展では、歌川国芳や月岡芳年の名品をはじめ、妖怪や幽霊を描いた浮世絵約170点(前後期で全点展示替え)を紹介いたします。この夏、お化け屋敷と化す (?)太田記念美術館にぜひ足をお運びください。

歌川国芳「相馬の古内裏」(個人蔵)後期展示

見どころ① 国芳、国貞、芳年のお化けの名品が大集合

歌川国芳の代表作である「相馬の古内裏」をはじめ、歌川国貞や月岡芳年ら 人気浮世絵師たちが手掛けた不気味で怖い妖怪や幽霊の名品が大集合します。

歌川国芳「源頼光公館土蜘作妖怪図」(太田記念美術館蔵)前期展示

歌川国芳「五十三駅 岡崎」(太田記念美術館蔵) 後期展示

見どころ② 可愛くてユーモラスなお化けたちも大集合

楽しそうに踊る猫又や、まるで人間のような表情をした河童、ゆるキャラのような不思議なフォルムをした謎の妖怪たちなど、怖いだけではない、可愛くてユーモラスなお化けたちも大集合します。

月岡芳年「新形三十六怪撰 おもゐつつら」(個人蔵)前期展示
歌川国貞「見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂」(太田記念美術館蔵)前期展示
歌川芳藤「髪切の奇談」(太田記念美術館蔵)前期展示
花里「商内道具集之内 桐油御合羽品々」(太田記念美術館蔵) 後期展示
歌川芳虎「越中立山の地獄谷に肉芝道人蛙合戦の奇をあらはし良門伊賀寿の両雄に妖術を授く」(太田記念美術館蔵)前期展示

見どころ③ 約2割の作品が新収蔵品

太田記念美術館ではこれまで妖怪や幽霊を題材とした浮世絵をしばしば紹介してきましたが、今回の展覧会では太田記念美術館に新たに収蔵された初公開の作品38点が含まれています。これまで太田記念美術館に足を運んだことがある方も、ぜひ新しいお化けたちに会いに来てください。

歌川国芳「当三升四谷聞書」(太田記念美術館蔵) 後期展示
歌川芳艶「丹波国山中は数千年越し蜘蛛あまたの人なやますと聞源頼光四天王お召つれ遂にたいししたまふ図」(太田記念美術館蔵) 後期展示
入館料
一般1200円
大高生800円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へをお読みいただき必ず事前にご連絡をお願いいたします。(混雑時に事前連絡なくご来館の団体、グループのお客様は、ご入館をお断りさせて頂くことがございますのでご了承下さい。)
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*リピーター割引のご案内*
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2024年1月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇戸栗美術館 2024年4月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、年間パスポート
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館、戸栗美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館、戸栗美術館にて当館の本年度年間パスポートをご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

*グループ・団体でお越しのお客様へ*
当展覧会は混雑が予測されるため、会期中の土日祝日および最終週(前期8/27-8/31、後期9/25-9/29)はグループ・団体での観覧をお受けできません。

・混雑状況によっては、上記以外の日程もグループ・団体での観覧をお受けできない場合がございます。
・事前のご予約がない場合は観覧をお受けできない場合がございます。
・グループ・団体でのご来館に際してはこちらをお読みください。

開館日カレンダー

休館日

2024 8

休館日

1,2,5,13,19,26

2024 / 8

1,2,5,13,19,26

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2024 9

休館日

2-5,9,17,24,30

2024 / 9

2-5,9,17,24,30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

国芳の団扇絵 ―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘

2024年6月1日(土)~7月28日(日)

前期 6月1日(土)~6月25日(火)
後期 6月29日(土)~7月28日(日)※前後期で全点展示替え

6月3、 10、 17、 24、 26-28, 7月1、8、16、22日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無料

「国芳の団扇絵 ―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」展チラシ
「国芳の団扇絵 ―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」展作品リスト

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

見てヨシ、推してヨシ、あおいでヨシ!

歌川国芳(1797~1861)は多彩なジャンルで活躍し、現代人にも人気の浮世絵師です。これまでさまざまに紹介されてきましたが、本展では史上初めて、国芳の団扇絵だけをご覧いただきます。
団扇は、江戸っ子にとって夏の暑さをしのぐための必需品でしたが、同時にデザインを楽しむお洒落のアイテムでもあり、また歌舞伎ファンにとっては大事な推し活グッズでもありました。この団扇を作るための浮世絵、すなわち団扇絵も実は人気が高く、国芳も積極的に手がけていたのです。消耗品であることから現存数が少ないなか、本展では初展示作品、約100点を含む220点をご紹介します。目にも楽しく涼しげな、そして知られざる国芳団扇絵の世界を存分にお楽しみください。

「鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘」(前期展示)

ここがレア! ① 世界初! 団扇絵の美品が揃う

実用品である団扇絵はボロボロになるまで使われる運命にありました。しかし今回ご紹介するのは彫摺が良く保存状態も優れた作品ばかりです。団扇絵の美品が揃うだけでも非常に珍しいのですが、くわえて国芳の魅力の深堀りもできる貴重な機会といえるでしょう。

「絵鏡台 合かか身 猫/しし・みみづく・はんにやあめん」(前期展示)
「絵鏡台 合かか身 猫/しし・みみづく・はんにやあめん」(前期展示)
前図裏面とされる作品には影絵が表される
「猫の曲まり」(後期展示)

ここがレア! ② これも国芳!? 初展示作品が約100点

代表作「鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘」や「猫の曲まり」だけでなく、約100点の初展示作品も見どころです。これらには役者絵や美人画、またお店の宣伝用に作られたものや謎解き尽くしのものなどが含まれており、江戸の人々が日常で触れた情報や娯楽、また国芳の細やかな仕事ぶりを伝えてくれます。

「諸鳥やすうりづくし」(後期展示)
「船弁慶」(後期展示)
「提重と緋毛氈」(前期展示)

ここがレア! ③ 実は役者絵も美人画も人気

ユーモラスな戯画やパワフルな武者絵のイメージが強い国芳ですが、団扇絵の題材として多いのは意外にも役者絵と美人画。暮らしのなかで使う団扇絵には親しみやすいテーマを選んでいたことがうかがえます。とりわけ女性たちのいきいきとした表情が大きく描かれた作品は見応え充分。江戸っ子に愛された愛嬌いっぱいの国芳美人をご覧ください。

「逢世八懐 湯しま暮雪」(後期展示)
「夕寿豆美」(前期展示)
「春の虹蜺」(後期展示)

ここがレア! ④ 推し活グッズの原点、ここにあり!?

団扇は現代の推し活で欠かせないグッズですが、実は江戸時代も同様でした。人気役者を描いた団扇絵が根強い人気を誇っていたのです。当時の人々も大好きなスターの姿を日用品に取り入れることで、応援するだけでなく、彼らと日常をともにする感覚も楽しんだのでしょう。その熱い思いにも触れてみてください。

「ちょぼくれおはま 瀬川路之助 花見がへり 沢村訥升」(前期展示)

協力:ギャラリー紅屋

イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2024年6月11日(火) 11:00
2024年6月19日(水) 11:00
2024年7月12日(金) 11:00
2024年7月17日(水) 11:00
2024年7月23日(火) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「国芳の団扇絵 ―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へをお読みいただき必ず事前にご連絡をお願いいたします。(混雑時に事前連絡なくご来館の団体、グループのお客様は、ご入館をお断りさせて頂くことがございますのでご了承下さい。)
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*リピーター割引のご案内*
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2024年1月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇戸栗美術館 2024年4月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、年間パスポート
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館、戸栗美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館、戸栗美術館にて当館の本年度年間パスポートをご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2024 6

休館日

3,10,17,24,26-28

2024 / 6

3,10,17,24,26-28

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2024 7

休館日

1,8,16,22,29-31

2024 / 7

1,8,16,22,29-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

月岡芳年 月百姿

2024年4月3日(水)~5月26日(日)

前期 4月3日(水)~4月29日(月・祝)
後期 5月3日(金・祝)~5月26日(日)※前後期で全点展示替え

4月8、15、22、30、5月1、2、7、13、20日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無料

「月岡芳年 月百姿」展チラシ
「月岡芳年 月百姿」展作品リスト

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

月岡芳年の代表作、「月百姿」全100点を紹介

月岡芳年(つきおかよしとし 1839~92)は、幕末から明治時代前半にかけて活躍した浮世絵師です。月岡芳年の武者絵は迫力ある大胆な構図が特色で、現在の私たちをも惹きつけるカッコいい魅力にあふれています。太田記念美術館では月岡芳年をしばしば取り上げていますが、今回の展覧会では芳年晩年の代表作となる「月百姿(つきひゃくし)」100点を前期と後期に分けて全点紹介いたします。

月岡芳年「月百姿 源氏夕顔巻」(前期)
月岡芳年「つき乃百姿 大物海上月 弁慶」(後期)
月岡芳年「月百姿 玉兎 孫悟空」(前期)

「月百姿」の世界をさまざまな切り口で紹介

「月百姿」は、月にちなんだ物語を題材としていますが、平安時代や戦国時代の武将たちや絶世の美女たち、あるいは幽霊や妖怪などの不可思議な存在まで、さまざまなテーマが登場します。本展では、音曲や和歌、謡曲、人々の暮らしなど、描かれている題材を切り口に、「月百姿」の世界を紹介いたします。

月岡芳年「月百姿 はかなしや波の下にも入ぬべしつきの都の人や見るとて 有子」(後期)
月岡芳年「月百姿 吼噦」(後期)
月岡芳年「月百姿 吉野山夜半月 伊賀局」(前期)

芳年の弟子たちによる「花」と「雪」も合わせて紹介

「月百姿」の版元である秋山武右衛門からは、芳年の門人である水野年方と新井芳宗の揃物も刊行されました。年方の「三十六佳撰」は花を連想させる美人たちを、新井芳宗の「撰雪六六談」は雪にまつわる故事を題材としています。本展では「月百姿」の「月」とともに、弟子たちによる「花」と「雪」も合わせて紹介いたします。

水野年方「三十六佳撰 湯あかり 寛政頃婦人」(前期)
新井芳宗「撰雪六六談 忠信なる哉」個人蔵(後期)
イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2024年4月9日(火) 11:00
2024年4月19日(金) 11:00
2024年4月24日(水) 11:00
2024年5月8日(水) 11:00
2024年5月17日(金) 11:00
2024年5月21日(火) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「月岡芳年 月百姿」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2024年1月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇戸栗美術館 2024年4月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、年間パスポート
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館、戸栗美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館、戸栗美術館にて当館の本年度年間パスポートをご提示いただくと2025年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2024 4

休館日

1,2,8,15,22,30

2024 / 4

1,2,8,15,22,30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2024 5

休館日

1,2,7,13,20,27-31

2024 / 5

1,2,7,13,20,27-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

深掘り! 浮世絵の見方

12月4, 11, 18日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無料

・「深掘り! 浮世絵の見方」展チラシはこちら
・「深掘り! 浮世絵の見方」展作品リストはこちら

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

浮世絵を鑑賞する際、皆さんはどのような点に注目するでしょうか?
浮世絵の多くは木版画として作られていますので、浮世絵師の筆づかいはもちろん重要ですが、木の板を彫る彫師や、紙に絵具を摺る摺師たちの卓越したテクニックを知っておくと、作品をより深く堪能することができます。また、作品の保存状態や、絵の中に記されている文字など、制作の裏側が見えてくる鑑賞の「ツボ」がいくつもあります。
 本展では、まずは押さえておきたい初歩的な視点から、浮世絵マニア向けのディープな視点まで、さまざまな浮世絵の見方を深掘りします。浮世絵をもっと深く楽しみたいという方、ぜひご覧ください。

歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」

1 北斎のグレート・ウェーブを深掘り!

世界で最も有名な浮世絵である葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。波の動きを捉えた北斎の観察眼はもちろん、鮮やかな青い絵具や、その絵具を紙に摺る摺師のテクニックなど、浮世絵を鑑賞する上での見どころが詰まっています。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を筆頭に、北斎や広重、歌麿たちの名品の「ワザ」を深掘りします。

葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

2 鑑識眼が試される?摺りの違いを深掘り!

浮世絵の多くは木版画で出来ていますので、同じ作品がたくさん存在していることになります。しかし、摺りの早いものと遅いものとを比べてみると、色や形など、同じ作品でも細かいところにさまざまな違いがあります。摺りによる細かな違いを深掘りします。

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 須原」
※摺りによって線や色が異なる
歌川広重「木曽海道六拾九次之内 須原」
歌川広重「名所江戸百景 亀戸天神境内」
※橋の下の空の色を修正
歌川広重「名所江戸百景 亀戸天神境内」

3 マニアックな知識を深掘り!

絵の隅にある小さな余白。絵の中に記された謎の記号。言われても気がつかないようなわずかな場所に、浮世絵の制作の背景や保存状態が分かるような手がかりが隠されています。浮世絵に詳しい方でもあまり意識することのない、浮世絵のマニアックな知識を深掘りします。

豊原国周「東京花国周漫画 四 中村芝翫 民谷伊右衛門」
※見当(摺りの目印)を示す小さな余白
歌川豊国「美人夏の富士」
※歌川派の絵師たちに受け継がれるマーク
喜多川歌麿「若那屋内 しら玉」
※版元・蔦屋重三郎が刊行したことを示す版元印
喜多川歌麿「青楼七小町 若那屋内 白露」
※浮世絵を海外に輸出した「わか井のおやぢ」こと若井兼三郎の所蔵印
オンライン展覧会

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

入館料
一般1000円
大高生700円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2023年2月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館にて当館の年間パスポートをご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2023 12

休館日

4,11,18,25-31

2023 / 12

4,11,18,25-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

葛飾応為「吉原格子先之図」 ―肉筆画の魅力

2023年11月1日(水)~11月26日(日)

11月6, 13, 20日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生(15歳)以下 無料

※葛飾応為の作品は「吉原格子先之図」1点のみの展示となります。ご了承ください。

・「葛飾応為「吉原格子先之図」 ―肉筆画の魅力」展チラシはこちら
・「葛飾応為「吉原格子先之図」 ―肉筆画の魅力」展作品リストはこちら

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

葛飾応為(生没年不詳)は江戸時代の浮世絵師で、葛飾北斎の娘でもあります。世界で十数点しか作品が確認されていないのにもかかわらず、北斎とも異なるその印象的な作風は多くの人を魅了し続けています。中でも代表作として知られる「吉原格子先之図」は、遊廓である吉原の光と闇を美しく描いた名品。本展では約3年半ぶりの出品となる同作とともに、太田記念美術館所蔵の肉筆画を多数展示いたします。
肉筆画とは、浮世絵師が筆で紙や絹などに直接描いた作品のこと。浮世絵師と彫師、摺師の協力で制作され、多くの枚数が摺られる版画とは異なり、絵師が直接仕上げる一点ものです。太田記念美術館所蔵の肉筆画コレクションは、古くは菱川師宣から喜多川歌麿、葛飾北斎、明治時代の小林清親に至るまで、浮世絵の長い歴史や幅広いジャンルを偏りなく含むことで知られています。応為の作品とともに、さまざまな絵師たちによる肉筆画の競演をお楽しみください。

葛飾応為「吉原格子先之図」

本展の見どころ

1 「吉原格子先之図」を約3年半ぶりに公開

葛飾応為の希少な作品の中でも、代表作の一つとして知られる「吉原格子先の図」を約3年半ぶりに公開。西洋画のような陰影を駆使した描写により、江戸の遊廓である吉原の夜をドラマチックに描き出した名品です。客たちが手に持つ提灯や妓楼の室内の明かりなど、いくつもの光源が画面内に描かれ、光に照らされた人々の姿が、闇の中で幻想的に浮かび上がります。美しくほどこされた色彩やグラデーションなど、応為の卓越した筆致をお楽しみください。

2 北斎・歌麿・清親 ―浮世絵師たちの生の筆致を知る

浮世絵の中でも、版画は絵師、彫師、摺師の協力で制作され、数多くの枚数が摺られました。そのため同じ題名の作品が、世界中の美術館や博物館に収蔵されていることも少なくありません。それに対して肉筆画は、北斎や歌麿、清親ら浮世絵師たちが、紙や絹に描いて仕上げた貴重な一点もの。肉筆画からは、細緻な描線、美しいグラデーションなど、絵師の生の筆致を知ることができます。ぜいたくに使われた顔料の美しさも見どころの一つです。

葛飾北斎「羅漢図」
喜多川歌麿「美人読玉章」
歌川国芳/歌川国英「浴後美人図」
小林清親「開化の東京 両国橋之図」

3 人物、風景から物語まで ―さまざまなテーマで描かれた作品を紹介

肉筆画で最もよく描かれるモチーフとして、一人立の女性を描いた、いわゆる美人画が挙げられますが、多くの絵師とジャンルを含む太田記念美術館の肉筆画コレクションの中には、美人画だけにとどまらず、幅広いテーマで描かれた作品を見出すことができます。そこで本展では、「人を描く」「市井を描く」「風景を描く」「物語を描く」という4つのテーマに分けて作品を紹介。女性の風俗の変遷から諸国の名所の様子、江戸庶民に親しまれた物語まで、さまざま視点から肉筆画の魅力をご紹介いたします。

鍬形蕙斎「桜花遊宴図」
月岡芳年「雪中常盤御前図」
歌川広重「日光山華厳ノ滝/日光山霧降ノ滝/日光山裏見ノ滝」
二代葛飾戴斗「神功皇后図」
懐月堂安度「大江山絵巻」
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2023年2月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館にて当館の年間パスポートをご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2023 11

休館日

6,13,20,27-30

2023 / 11

6,13,20,27-30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

美人画 麗しきキモノ

2023年9月1日(金)~10月22日(日)

前期 9月1日(金)~9月24日(日)
後期 9月30日(土)~10月22日(日)※前後期で全点展示替え

9月4、11、19、25-29、10月2、10、16日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 800円 / 大高生 600円 / 中学生(15歳)以下 無料

「美人画 麗しきキモノ」展チラシ
「美人画 麗しきキモノ」展作品リスト

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

最新モードをまとった女性を描く「美人画」は、流行を切り取る浮世絵において重要なジャンルでした。またきものは、当時の美意識を伝えるだけでなく、作品の印象も決定づける大きな要素でもあります。江戸時代には社会の安定や各地の産業推進などを背景に、豊かな服飾文化が花開きました。様々な服飾品や技法、図案が生み出されるなか、浮世絵師たちは時流にかなった魅力的なきものを描くことで、美人画の優品を生み出していったのです。
本展では江戸前期から昭和初期にかけての作品を、前後期あわせて約130点ご紹介いたします。美人画の歴史が通観できることはもちろん、時代とともに変化する流行や着こなし、そして吉祥文様や古来愛された意匠についてもご覧いただきます。それぞれに歴史や物語を持つ模様をまとう女性たちの姿からは、日本文化の豊かさにも触れていただけることでしょう。

歌川豊春 「桜下花魁道中図」(後期展示)

楊洲周延 「真美人 十四 女学生」(前期展示)
本展の見どころ

美人画を一気見! ―名品が続々登場―

およそ250年にわたる浮世絵の美人画をご紹介する本展では、鈴木春信、喜多川歌麿、月岡芳年、伊東深水ら時代を代表する絵師たちの優品も、肉筆画も含めて数多く展示いたします。美麗にして貴重な名品の数々は必見です。どうぞお見逃しなく。

喜多川歌麿 「婦女人相十品 文読む女」(後期展示)
鈴木春信 「林屋お筆」 (前期展示)

模様をまとう・物語をまとう

きものにはあらゆる模様が表されます。そして一見、変哲のないモチーフであっても、実は吉祥を表していたり、『源氏物語』や『伊勢物語』などの王朝古典をふまえていたり、人気役者ゆかりの意匠であったりします。本展では模様の意味についても掘り下げ、画中の女性たちが模様の美しさだけでなく、それぞれの模様が持つ物語も身近に感じ楽しんだ様子もご紹介いたします。

菱川師房 「美人遊歩図」(前期展示)
溪斎英泉 「逢妓八契 富ヶ岡の時雨」(後期展示)

和装男子にもご注目

現代に劣らず江戸時代の男性たちも装うことに情熱を傾けました。浮世絵には暗い色味のきものに赤い帯をあわせる「腹切帯」と称される独特の着こなしや、輸入品である金唐革を使用した煙草入れなど男性たちの小物へのこだわりも随所に描かれています。着飾った美少年、こなれた着こなしを見せる通人、勇み肌の男性のワイルドな浴衣姿など、ファッションに表れるそれぞれの個性もご覧ください。

鳥居清長 「当世遊里美人合 叉江」(前期展示)
月岡芳年 「月百姿 烟中月」(後期展示)

着こなしを楽しむ ―粋も、ゴージャスも、可愛いも!―

江戸時代の人々の装いは、身分や年齢、職業などによって異なっていました。浮世絵でも豪華な髪飾りや趣向を凝らした衣装をまとう花魁、花柄や明るい色味でコーディネートした町娘、簪や半襟などの小物使いが洒落ている芸者など、異なる魅力が描き出されています。それぞれの工夫が光る装いから、着こなしのテクニックを盗んで見るのも楽しいかもしれません。

歌川国貞 「今世斗計十二時 未の刻 日ノ八ツ時」(後期展示)
溪斎英泉 「中万字屋内賎の尾」(前期展示)
橋口五葉 「紅筆持てる女」(後期展示)
イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2023年9月6日(水) 11:00
2023年9月12日(火) 11:00
2023年9月21日(木) 11:00
2023年10月3日(火) 11:00
2023年10月11日(水) 11:00
2023年10月19日(木) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「美人画 麗しきキモノ」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般800円
大高生600円
中学生(15歳)以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*きもの割引のご案内*
会期中きもの(浴衣含む)を着てご来館された方は入場料を100円割引いたします。
チケットご購入時に受付にてお申し出ください。

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2023年2月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館にて当館の年間パスポートをご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2023 9

休館日

4,11,19,25-29

2023 / 9

4,11,19,25-29

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2023 10

休館日

2,10,16,23-31

2023 / 10

2,10,16,23-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

歌川広重 山と海を旅する

2023年8月1日(火)~8月27日(日)

8月7, 14, 21日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 800円 / 大高生 600円 / 中学生以下 無料

・「歌川広重 山と海を旅する」展チラシはこちら
・「歌川広重 山と海を旅する」展作品リストはこちら

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

風景画の第一人者として、幕末に庶民の人気を得た浮世絵師、歌川広重(1797~1858)。広重が江戸の名所とともに盛んに描いたのが、諸国の山や海などの自然を題材にした作品です。広重は若い時期から、江戸から遠く離れた東海道の名所などを題材にしていますが、特に40代頃からは甲州や房総など、さまざまな場所へ旅に出たことが知られ、旅先で自然を写した経験が以降の作品に反映されていると考えられています。
本展では山と海をキーワードに、広重が晩年に手掛けた揃物「山海見立相撲」や、「六十余州名所図会」をはじめ、よく知られる名品から展示されることの少ない作品まで、幅広く展観をいたします。
展示ではあわせて、広重が実際に現地を訪れた名所や、既存の地理書の挿絵をアレンジして描いた名所など、その作品制作の様子についても紹介。また険しい山に建つ神社、海上の大鳥居など、各地の山と海に根付いたさまざまな信仰の形についても、その作品から読み解きます。浮世絵に描かれた絶景を、旅をする気分で楽しみながら、広重の画業をもっと深く知ることができる展覧会です。

歌川広重「木曽路之山川」

本展の見どころ

1 日本の山と海の美をもとめた傑作「山海見立相撲」全20図を一挙公開

歌川広重は晩年、諸国の風景、特に山や海を題材にした作品を数多く手掛けています。中でも「山海見立相撲」はまさに山と海を題名に冠したもので、安政5年(1858)9月にコレラで亡くなった広重が、その直前に手掛けた絶筆のひとつとも言えるシリーズです。本展では、同じく最晩年に描かれた「名所江戸百景」「冨士三十六景」などと並ぶ、広重渾身のシリーズ全20図を一挙公開。全図公開は国内で初めての機会となります。ほかにも「六十余州名所図会」をはじめ、広重が描いた諸国の風景を多数紹介いたします。

歌川広重「山海見立相撲 越中立山」
歌川広重「阿波鳴門之風景」
歌川広重「冨士三十六景 甲斐犬目峠」
歌川広重「五十三次名所図会 十四 原 あし鷹山不二眺望」
歌川広重「冨士三十六景 駿河薩タ之海上」

2 広重はその絶景を見たか―作品の制作過程を読み解く

広重は生涯に幾度も諸国への旅に出ました。甲州や房総などを旅した際には広重は日記を残しており、実際に訪れた場所でのスケッチや体験をもとに、多くの作品を描いたと考えられています。一方で、広重は淵上旭江『山水奇観』や谷文晁『名山図譜』など、既存の地理書などの挿絵をアレンジして描くことも盛んに行いました。美しい風景画を生み出すために広重が行っていた様々な工夫を、作品や資料とともに読み解きます。

歌川広重「山海見立相撲 讃岐象頭山」
谷文晁が諸国の山を描いた『名山図譜』の図を、広重が典拠にしたと考えられています。
歌川広重「甲陽猿橋之図」
広重は天保12年(1841)に甲府を訪れた際に猿橋へ立ち寄り、現地でスケッチをしたと伝えられています。

3 大自然に根ざしたさまざまな信仰を紹介

広重が描いた諸国の山や海の景色の中には、しばしば神社や寺の境内が描かれているのを見つけることができます。急峻な山や、海に面した岬など、大自然の絶景は、古くから信仰の対象となりました。富士信仰や大山信仰をはじめ、江戸時代のさまざまな信仰を広重の絵を通して紹介します。

歌川広重「山海見立相撲 相模大山」
歌川広重「六十余州名所図会 上野 榛名山雪中」

オンライン展覧会

本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。

イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2023年8月3日(木) 11:00 中止
2023年8月9日(水) 11:00
2023年8月18日(金) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「歌川広重 山と海を旅する」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般800円
大高生600円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

開館日カレンダー

休館日

2023 08

休館日

7,14,21,28-31

2023 / 08

7,14,21,28-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。

ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画

2023年6月3日(土)~7月26日(水)

前期 6月3日(土)~6月28日(水)
後期 7月1日(土)~7月26日(水)※前後期で全点展示替え

6月5、12、19、26、29、30、7月3、10、18、24日は休館します。

開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1000円 / 大高生 700円 / 中学生以下 無料

「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展チラシ
「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展作品リスト

担当学芸員によるスライドトークを行います。詳細は下記をご覧ください。

当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。

フランス・パリに生まれたポール・ジャクレー(1896~1960)は、3歳の時に来日し、64歳で亡くなるまで日本で暮らしました。昭和9年(1934)、38歳の頃から、南洋やアジアで暮らす人々を描いた木版画を続々と刊行します。昭和前期は、絵師、彫師、摺師の協同作業による「新版画」が盛んとなった時期でしたが、さまざまな国の老若男女が暮らす姿を鮮やかな色彩で描いたジャクレーの作品は、当時の新版画の中でも異彩を放っています。本展覧会では、ジャクレーが挑んだ新版画の全貌をご紹介いたします。

ポール・ジャクレー「貝を持つファララップの女」(個人蔵)、昭和10年(1935) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 後期展示

ポール・ジャクレー「打ち明け話の相手、連作「満州宮廷の王女たち」より」(個人蔵)、昭和17年(1942) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
ポール・ジャクレー「真珠、満州」(個人蔵)、昭和25年(1950) 前期展示

ポール・ジャクレー「オウム貝、ヤップ島」(個人蔵)、昭和33年(1958) 後期展示
本展の見どころ

ジャクレーの新版画、全162点を首都圏で初めて展示

本展では、ジャクレーの新版画、全162点を前期と後期に分けて展示します。全162点が紹介されるのは、首都圏では初めての試みです。

ポール・ジャクレー「チャモロの女ー緑、連作「虹」より」(個人蔵)、昭和9年(1934) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
ポール・ジャクレー「北風、韓国」(個人蔵)、昭和28年(1953) 後期展示

鮮やかな色彩で描かれた南洋やアジアの人々

ジャクレーは、サイパン島やヤップ島といったミクロネシアの人々、あるいは、日本、アイヌ、朝鮮、中国、満州といったアジアの人々を、色彩豊かに描いています。赤や水色、黄色や紫といった華やかな色がぶつかり合うジャクレーの新版画は、デジタルの色彩に親しむ現代の私たちに新鮮な驚きを与えることでしょう。

ポール・ジャクレー「愛妾、連作「満州宮廷の王女たち」より」(個人蔵)、昭和17年(1942) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 後期展示
ポール・ジャクレー「オロール島の少年、東カロリン」(個人蔵)、昭和15年(1940) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E50 前期展示

新版画において異彩を放つ存在

新版画とは、大正から昭和にかけて、絵師、彫師、摺師の協同作業によって制作された木版画のことです。通常は版元が制作を主導しますが、ジャクレーは自らが彫師と摺師を指揮する私家版という珍しい手法を取ることで、独自の芸術性を追求しました。戦後は、マッカーサーをはじめとする日本駐在のアメリカ軍関係者から好評を博し、流通の面でも、他の新版画の絵師たちとは異なる路線を築きました。

ポール・ジャクレー「太平洋の神秘、南洋」(個人蔵)、昭和26年(1951) 前期展示
ポール・ジャクレー「檳榔の実、ヤップ島」(個人蔵)、昭和15年(1940) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 後期展示

江戸の浮世絵の系譜に連なるジャクレー

幼い頃から日本に暮らしたジャクレーは、浮世絵や歌舞伎、義太夫といった伝統的な日本文化に精通していました。特に浮世絵は、幼い頃から収集や模写をしています。また、10代の頃には、月岡芳年の孫弟子にあたる池田輝方・蕉園夫妻から日本画を学んでおり、ジャクレーは江戸の浮世絵の系譜に連なっていると言えるでしょう。

ポール・ジャクレー「清馨さん」(個人蔵)、昭和10年(1935) 
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
ポール・ジャクレー「あめあがり、ヤップ、西カロリン」(個人蔵)、昭和13年(1938)
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5060 前期展示
後援

在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

イベント

学芸員によるスライドトーク

展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。

日時2023年6月13日(火) 11:00
2023年6月21日(水) 11:00
2023年7月7日(金) 11:00
2023年7月13日(木) 11:00
2023年7月19日(水) 11:00  各回30分程度 定員50名
会場太田記念美術館 視聴覚室(B1)
参加方法10:30より美術館受付にて整理券を配布します。展覧会入場券ご購入時にお申し出ください。(お申し出のない場合整理券はお渡ししません)
聴講には「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」展の当日入場券と整理券が必要です。
整理券は展覧会にご入場の方1名につき1枚まで。
入館料
一般1000円
大高生700円
中学生以下無料

*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合はツアーガイド及びご引率の皆様へを必ずお読みください。また20名以上の団体のお客様は、事前にお電話にて予約のお申込みをお願いいたします。ご予約のない場合は入場をお断りすることがございます
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。

*リピーター割引のご案内*
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)

*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。

◇山種美術館 2023年2月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証

※山種美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館にて当館の年間パスポートをご提示いただくと2024年3月末まで100円割引にてご入館いただけます。

*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません

開館日カレンダー

休館日

2023 6

休館日

1,2,5,12,19,26,29,30

2023 / 6

1,2,5,12,19,26,29,30

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
2023 7

休館日

3,10,18,24,27-31

2023 / 7

3,10,18,24,27-31

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
プレスの方へ

本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。