赤 ―色が語る浮世絵の歴史
華やかな「赤」の色彩に注目
浮世絵は豊かな色彩にあふれていますが、作品全体を華やかにしたり、画面を引き締めたりする「赤」は、最も重要な絵具です。鮮やかな「赤」が印象的な浮世絵約60点を厳選することで、江戸・明治の人々を魅了した「赤」の美しさを探ります。
「赤」が浮世絵の歴史を作った
「紅絵」「紅摺絵」「赤絵」「紅嫌い」など、浮世絵の制作用語に最も用いられている色彩が「赤」。「赤」の絵具の使われた方の変遷が、浮世絵の技術の発展を物語っているのです。「赤」に注目することで楽しめる、新しい浮世絵の見方を紹介します。
写楽、広重、芳年 「赤」のテクニック
一口に「赤」といっても、200年以上に渡る浮世絵の歴史の中で、その色合いは変化していきます。春信や写楽の時代では淡い色合いだったのが、広重や国貞の時代になると濃さを増していき、芳年が活躍した明治にはどぎついまでに鮮やかになるのです。人気の浮世絵師たちによる「赤」の使い方を紹介します。
見どころの作品
歌川広重「名所江戸百景 浅草金龍山」
浅草寺の雪景色。雷門の提灯を手前に大きく描いた構図もさることながら、鮮やかな赤を各所に配置することで、雪の白さをより際立たせています。赤の絵具の原料の一つである紅花は貴重なため、濃く鮮やかな赤色で広い面積を摺ることは多くなかったのですが、幕末になると、赤い絵具の供給量や品質が改良されたのか、広重の作品でも鮮やかな赤がふんだんに使われるようになります。絵具の移り変わりは、浮世絵の味わいに大きな影響を与えています。
オンライン展覧会のご案内
本展の作品と解説をオンラインでもお楽しみいただけます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
入館料
一般 | 800円 |
大高生 | 600円 |
中学生以下 | 無料 |
*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*団体(10名以上)は1名さまあたり100円引き。(一括にてお支払い願います。事前のお申し込みにご協力ください。)新型コロナウイルス感染症の感染予防と拡大防止のため、当面の間は10名以上の団体でのご来館はご遠慮ください。
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。
開館日カレンダー
■休館日
休館日
1-3, 7,14,22,28-31
2022 / 3
1-3, 7,14,22,28-31
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
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