コレクション19

大蘇芳年 芳流閣両雄動

竪大判二枚続 37.7×26.0㎝(上)37.7×26.0㎝(下) 明治18年(1885)10月

 曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』の有名な一場面。芳流閣という建物の屋根の上で、犬塚信乃と犬飼現八の二人の八犬士がにらみ合う。竪二枚続きという長細い空間の対角線と重なるように屋根を配する、大胆で迫力ある構図である。
師匠である国芳も同じ場面を描いており、芳年は国芳の作品を参考にしたと思われる。ただし、国芳は屋根を下から仰ぎ見るように描くが、芳年は屋根を正面から捉えており、より画面の構図の面白さが強調されるような計算をしている。

    

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