コレクション2

勝川春章 子猫に美人図

絹本著色一幅 100.3×34.5cm 安永末期~天明初期(1780~82)頃

 勝川派の祖である勝川春章は、錦絵草創期の代表的絵師として役者絵を数多く描いたが、画業の後半は美人画を中心とする肉筆画を手がけた。肉筆画専門の宮川派を師系に持つこともあり、その画面は緻密で格調高い。本図は花押により安永末期~天明初期の作と位置づけられている。本図は芸妓とおぼしき年若い少女が帯を締めようとするところ、猫が下着の裾にじゃれつくというほほえましい場面を描く。

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