蔦屋重三郎と版元列伝

2025年8月30日(土)~11月3日(月・祝)
前期 8月30日(土)~9月28日(日)
後期 10月3日(金)~11月3日(月・祝)※前後期で全点展示替え
9月1日、8日、16日、22日、29日-10月2日、6日、14日、20日、27日は休館します。
開館時間:10時30分~17時30分(入館は17時まで)
入場料:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生(15歳)以下 無料
当館では入館のための日時指定予約を行っておりません。
ご希望の日時にお越しください。
当館は現金のみのお取り扱いです。クレジットカードやQRコードでの決済はできません。
蔦屋重三郎だけじゃない! 12の版元と紐解く浮世絵アナザーストーリー
江戸時代、浮世絵師や職人たちを統括し、企画や制作、販売を指揮したのが版元でした。とりわけ蔦屋重三郎(蔦重)は、ずば抜けた才覚で喜多川歌麿や東洲斎写楽をプロデュースし、浮世絵の黄金時代を演出するなど、浮世絵史においても大きな役割を果たしました。蔦重が2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の主役となり江戸時代の出版界が注目を集める今、浮世絵専門館である太田記念美術館でも、版元という視点から浮世絵をご紹介する展覧会を開催いたします。
本展で注目するのは、蔦重一人にとどまらず、浮世絵草創期から明治時代にいたる約230年の間に活躍した12の版元たち。彼らの企画力や出版戦略により、浮世絵がどのように発展してきたのかを選りすぐりの作品とともにご覧いただきます。版元の眼差しを通して浮世絵の歴史を振り返る展示は、まさに当館ならではの企画といえるでしょう。名品の影に隠された版元と絵師たちの人間ドラマにも、ぜひ触れてみてください。
登場する版元
蔦屋重三郎 歌麿や写楽をプロデュース!吉原生まれの風雲児
鱗形屋 初期浮世絵版画をリードした、江戸根生の老舗
鶴屋喜右衛門 菱川師宣を激推し!京発祥の老舗
奥村屋 絵師であり版元。自在な商品開発で人気者に
西村屋与八 高級路線で一時代を築いた蔦重のライバル
和泉屋市兵衛 芝で活躍!商魂抜群の長寿版元
須原屋一統 江戸出版界のドン。多角経営で安定感抜群
西村源六 上方本もどんどん売る!文運東漸に寄与
永楽屋東四郎 名古屋出版界のホープ。『北斎漫画』がベストセラーに
竹内孫八 活躍はたった数年。でも広重を一流絵師に!
松木平吉 清親と組み明治の新しい版画表現を模索
秋山武右衛門 芳年一門を起用。洗練された作風に定評アリ
蔦重と巨匠たち―歌麿・写楽・重政・春章・清長―
蔦屋重三郎は、喜多川歌麿や東洲斎写楽をプロデュースしたことで有名ですが、ほかにも、北尾重政や勝川春章、また鳥居清長など時代を代表する一流絵師たちの作品も手がけています。蔦重と彼らトップ絵師による名品の数々も、本展の見どころのひとつです。なかでも歌麿作品では美麗な狂歌絵本や、女性の顔を大きくとらえ一世を風靡した「美人大首絵」の名品を、また写楽は、世界で太田記念美術館だけが所蔵する「七代目片岡仁左衛門の紀の大臣名虎」を含め、前後期あわせて所蔵品15点すべてをご覧いただきます。
北斎「冨嶽三十六景」、広重「東海道五拾三次」の影にも名版元あり!
後世に名を残す一流絵師を育てた敏腕版元は、蔦屋重三郎だけではありません。最初の浮世絵師である菱川師宣とタッグを組んだ鶴屋喜右衛門や鱗形屋。葛飾北斎に目をかけ「冨嶽三十六景」シリーズも手がけた西村屋与八や、新興版元ながら歌川広重「東海道五拾三次之内」シリーズを成功させた竹内孫八。さらに明治時代に新しい表現を求め、小林清親と組み「光線画」を世に出した松木平吉に、「月百姿」シリーズなど月岡芳年の名品を次々と生み出した秋山武右衛門。本展では語り継がれる名作を出版した、版元たちの業績をご紹介いたします。
知られざる二代目蔦屋重三郎の仕事も紹介
蔦屋重三郎は一人だけではなく、実は五代目まで続いていました。本展では初代の跡を継いだ二代目が葛飾北斎と組み出版した作品を中心に、二代目の出版物もご紹介いたします。
今秋の展覧会シーズンは5館を巡る
大東急記念文庫、印刷博物館、国文学研究資料館、たばこと塩の博物館、そして太田記念美術館による「五館連携 蔦重手引草」を開催いたします。文学史、浮世絵史、近世史、印刷史の分野で、ニッチな専門性を持った5館がそれぞれの切り口で蔦屋重三郎をとりあげることで、よりディープにその世界を知ってもらおうという企画です。『茶箱広重』、『鼻紙写楽』などで知られる漫画家、一ノ関圭氏の描き下ろしイラストをデザインしたカードを配布します(各館、先着2,000枚)。
五館連携 蔦重手引草
五島美術館 展示室2 特集展示
蔦屋重三郎 ―江戸には江戸の風が吹く
2025年9月2日(火)ー10月19日(日)
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
ミニ展示
あれもこれも蔦重! お江戸の名プロデューサー蔦屋重三郎
2025年9月2日(火)―11月3日(月祝)
TEL03-5840-2300
ミニ展示
展示室特設コーナー
蔦重、圧巻。大・中・小(「総合書物学国文研ユニット」企画展示)
10月初旬―11月下旬
TEL 050-5533-2900
3階コレクションギャラリー ミニ企画
18世紀のおもちゃ絵と蔦屋重三郎版のおもちゃ絵(仮)
10月初旬―11月初旬
TEL 03-3622-8801
入館料
一般 | 1200円 |
大高生 | 800円 |
中学生(15歳)以下 | 無料 |
*中学生以上の学生は学生証をご提示下さい。
*10名以上のグループ、団体での来館をご検討の場合は〈ツアーガイド及びご引率の皆様へ〉をお読みいただき必ず事前にご連絡をお願いいたします。(混雑時に事前連絡なくご来館の団体、グループのお客様は、ご入館をお断りさせて頂くことがございますのでご了承下さい。)
*障害者手帳提示でご本人とお付き添い1名さま100円引き。
*その他各種割引についてはお問い合わせください。
*料金は消費税込み。
*当館は現金のみのお取り扱いです。クレジットカードやQRコードでの決済はできません。
*割引のご案内*
・リピーター割引
会期中2回目以降ご鑑賞の方は半券のご提示にて200円割引いたします(他の割引との併用不可)
・きもの割引
会期中きもの(浴衣含む)を着てご来館された方は入場料を100円割引いたします。
チケットご購入時に受付にてお申し出ください。
*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません
*他館相互割引のご案内*
チケットご購入時に下記のご提示にて100円割引いたします。
◇山種美術館 2025年1月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、山種メンバーズカード
◇戸栗美術館 2025年4月以降にご入館の入場券半券またはオンラインチケット画面、年間パスポート
◇サントリー美術館 メンバーズクラブ会員証
◇千葉市美術館 友の会会員証
◇べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館 来館記念証 ※2026年1月12日(月)まで
※山種美術館、戸栗美術館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2026年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
※べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館にて本展の入場券半券をご提示いただくと2026年1月12日(月)まで割引料金にてご入館いただけます。
※サントリー美術館、千葉市美術館、山種美術館、戸栗美術館、べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館にて当館の本年度年間パスポートをご提示いただくと2026年3月末まで割引料金にてご入館いただけます。
*割引の併用はできません
*対象券1枚につき1名様1回限り有効
*当日券ご購入時に受付にてご提示ください。購入後の割引はできません
*べらぼう江戸たいとう大河ドラマ館の営業は2026年1月12日(月)まで
開館日カレンダー
■休館日
休館日
4,12,18,25-29
2025 / 08
4,12,18,25-29
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|
休館日
1,8,16,22,29,30
2025 / 09
1,8,16,22,29,30
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|
休館日
1,2,6,14,20,27
2025 / 10
1,2,6,14,20,27
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|
プレスの方へ
本展のプレスリリースのダウンロード、掲載や取材のお申込みはこちらから。