葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ
北斎の「冨嶽三十六景」全46点を一挙公開
「冨嶽三十六景」は、富士山を日本全国のさまざまな場所から描いたシリーズで、天保2年(1831)頃に制作されました。題名に「三十六」とありますが、売れ行きがあまりに好評だったため、10点が追加され、全部で46点となっています。太田記念美術館が所蔵する「冨嶽三十六景」全46点が一挙に公開されるのは2010年以来7年ぶり。北斎の最高傑作を、ぜひたっぷりお楽しみください。
「冨嶽三十六景」の奇抜なアイデアを読み解く
「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」を筆頭に、「冨嶽三十六景」にはアッと驚くようなアイデアがふんだんに盛り込まれています。浮世絵師として絶え間なく研鑽を続けた北斎が、70歳を過ぎてたどりついた境地と言えるでしょう。本展では、「冨嶽三十六景」に隠された北斎の奇抜なアイデアを読み解いていきます。
北斎の娘・応為の「吉原格子先之図」を特別公開
※直木賞作家・朝井まかて氏の時代小説が、『眩(くらら)~北斎の娘~』として、NHK総合でドラマ化。主演は宮崎あおい、脚本は大森美香。9/18(月・祝)放送予定。
<見どころの一点>
葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」
富士山の山頂は晴れ渡っていますが、裾野は真っ黒な雲に覆われています。右下の斜めに走る線は雷を図様化したもの。富士山の下は白雨、すなわち、激しい夕立が降っていることを簡潔に表現しています。晴れと雨というまったく異なる天候を、一枚の画面の中に無理なく収めた、北斎らしい奇抜なアイデアが光る作品です。
イベント
学芸員によるスライドトーク
展覧会の見どころを担当学芸員が解説します。
日程 | 2017年10月3(火)、13日(金) |
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時間 | 11:00~ / 14:00~(各回40分程度) |
場所 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
北斎を巡る 入館料相互割引プラン
本展チケットをすみだ北斎美術館の下記展覧会でご提示いただくと、団体料金でご覧いただけます。また、上記展覧会のチケットを当館でご提示いただくと、「葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ」展を100円割引でご覧いただけます。
※1枚につき1名様、1回限り有効、他の割引との併用はできません。
すみだ北斎美術館
「大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎~江戸と名古屋を駆ける~」
2017年9月9日(土) ~ 2017年10月22日(日)
入館料
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
中学生以下 | 無料 |