お笑い江戸名所 ~歌川広景の全貌
笑う! ふざける!! ズッコケる!!! ~おバカな江戸っ子、大集合
歌川広景(うたがわ・ひろかげ)の代表作「江戸名所道戯尽」は、幕末の江戸の名所を舞台に、騒いだり転んだりする人々をユーモラスに描いた作品です。本展は、全50点からなるこのシリーズを一挙に公開する貴重な機会となっています。他の浮世絵では味わうことのできない、笑いと馬鹿馬鹿しさに溢れた江戸っ子たちの姿をお楽しみください。
謎の絵師・歌川広景の全貌を紹介する初めての展覧会
歌川広景については、歌川広重の弟子という程度のことしか明らかになっておらず、その正体はほとんど謎に包まれています。本展では、代表作である「江戸名所道戯尽」全50点を一挙に紹介するほか、「青物魚軍勢大合戦之図」や「東都冨士三十六景」といった他の作品も合わせ、謎の絵師・歌川広景の全貌に迫ります。
パクリ? リスペクト? 北斎・広重との奇妙なつながり
「江戸名所道戯尽」は、葛飾北斎や歌川広重の作品を明らかに参考にしている箇所が数多く見られます。本展では、北斎や広重の作品も合わせて展示することで、広景のアイデアの源泉、さらには、北斎や広重が次世代に与えた影響力について掘り下げます。
<見どころの一点>
「歌川広景「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」(太田記念美術館蔵)」
大名行列ごっこを楽しんでいるキツネたち。挟み箱の代わりにカボチャを担ぎ、毛槍の代わりにトウモロコシをくくり付けた竹を掲げています。大きなザルに座って御満悦な男は、狐に化かされて、すっかりお殿様になった気持ちでいるのでしょう。場所は王子稲荷社付近。大晦日の夜になると狐たちが王子稲荷社に集まり、近隣の農民たちは、この時に狐が発する狐火の数によって翌年の農作物の豊凶を占ったと伝えられています。
イベント
学芸員によるスライドトーク
本展の担当学芸員が見どころをご案内します。
日程 | 2017年1月7日(土)・18日(水)・27日(金) ※27日は14:00~と15:00~の2回行います。 |
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時間 | 14:00~(40分程度)(27日のみ15:00~も開催) |
場所 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
若手研究者講演会
講師 | 塚本 園子 (実践女子大学大学院) 「北斎の弟子、昇亭北寿 ―その画業と風景版画について」 |
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日程 | 1月21日(土) |
時間 | 14:00~15:30 |
場所 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
入館料
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
中学生以下 | 無料 |
開館日カレンダー
休館日
- 2017年1月
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