江戸の絶景~雪月花
後期:2017年3月3日(金)~3月26日(日)
※前後期で展示替え
2月6、13、20、27日~28日/3月1~2、6、13、21日は休館となります。
江戸にもあった絶景ブーム
2014年流行語大賞にノミネートされるほど話題となった「絶景」。今なお国内外の絶景を紹介するサイトやテレビ番組は人気ですが、実は江戸の人々も現代人に負けず劣らず絶景が大好きだったようです。江戸時代後期、各地の名所や歴史を絵入りで紹介する地誌が刊行され、浮世絵にも全国や江戸市中の景勝地、奇観が数え切れないほど登場するようになります。絵師たちは四季に彩られた麗しい景色はもちろん、人里離れた秘境や、断崖絶壁に寺院が建つ幻想的な絶景もとらえています。さらに空想上の視点―遥か上空から見下ろす―なども駆使し人々の想像を超える「見たこともない景色」を次々と描き出していたのです。
本展では歌川広重を中心に葛飾北斎、歌川国芳などが描いた絶景を「雪」「月」「花」「山と水辺」「寺社」のテーマにわけご紹介いたします。美術館での絶景めぐりをお楽しみください。
江戸っ子も「一度は行きたい!」諸国の絶景
インターネットや書籍で見る海外の絶景に感動し、思いを馳せる人も多いのではないでしょうか。江戸時代、人々の心を踊らせたのは浮世絵に描かれた桜咲く京都や雪に包まれた木曽路、青い海に囲まれた江の島など、今も人気の名勝地。新幹線も飛行機もない当時、国内とは言え遠方の名所は行くのが難しい憧れの地でした。今も昔も日本人が愛してやまない、季節感あふれる全国の絶景が集まります。
大江戸絶景さんぽ
雪の舞う隅田川、月光に照らされる江戸湾、桜咲く寛永寺―。四季折々の名所に遊び、町のいたるところから名峰富士を望む。ビルが建ち並ぶ今の東京で過ごす私達には想像できないほど、江戸市中では風雅な景観を楽しむことができました。江戸の人々が愛でた身近な絶景スポットをご紹介いたします。
<見どころの一点>
「葛飾北斎「諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし」(後期展示)」
飛越とは岐阜県北部(飛騨)と富山県越中との国境あたりのこと。切り立つ山々を結ぶのは手すりのない吊り橋。木々や鳥、霞さえも足もとにして樵の夫婦と思われる男女が荷物を持ち平然と渡っています。その姿はあたかも空中を歩いているかのよう。女性の後ろからピンと張った橋の形状は、自然が織りなす幻想的な絶景のなかに強い緊張感を与えています。
イベント
学芸員によるスライドトーク
本展の担当学芸員が見どころをご案内します。
日程 |
2017年2月8日(水)・12日(日)・19日(日)/ ※3月20日は14:00の回に追加して15:00からも開催いたします。 ※当初予定しておりました3月4日のスライドトークは都合により中止させて頂きます。 |
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時間 | 14:00~(40分程度) |
場所 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
若手研究者講演会
講師 |
大和あすか (静岡市東海道広重美術館学芸員) 演題「錦絵の色」 |
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日程 | 2月18日(土) |
時間 | 14:00~15:30 |
場所 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
入館料
一般 | 700円 |
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大高生 | 500円 |
中学生以下 | 無料 |
開館日カレンダー
休館日
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2017年2月
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2017年3月
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