楊洲周延「東錦昼夜競」 -歴史・伝説・妖怪譚

企画展
2012年12月1日(土)~12月20日(木)
12月3・10・17日は休館となります。
※12月展示の図録は作成致しません。
周延の没後100年となる今年、本展覧会では、周延が明治19年(1886)に制作した「東錦昼夜競(あずまにしきちゅうやくらべ)」を紹介いたします。神話の時代から江戸時代にかけて、さまざまな歴史故事や伝説、あるいは妖怪譚などを題材としたシリーズで、全50点、一挙の公開となります。
また、同時代に制作された月岡芳年の晩年の代表作「月百姿」から30点を合わせて展示いたします。周延と芳年、二人の人気浮世絵師が歴史や伝説、妖怪譚にどのように取り組んだのか、その個性の違いもご堪能いただけることでしょう。

楊洲周延 「東絵昼夜競 玉藻前」
玉藻前という美女に化けた九尾の狐。
陰陽師によりその正体が明らかになろうとしている

楊洲周延 「東錦昼夜競 佐賀の怪猫」
藩主の妾に化けた怪猫。忠臣の足軽、
伊藤左右太がその正体を見破ろうとしている。

楊洲周延 「東絵昼夜競 楠正行」
庭に怪しい化け物の影を見た幼い楠正行。
臆することなく斬りつけると、その正体は大入道に化けた狸であった。

月岡芳年 「月百姿 源氏夕顔巻」
『源氏物語』の登場人物である夕顔の幽霊。

月岡芳年 「月百姿 吉野山夜半月 伊賀局」
翼を生やした鬼のような姿で現れた藤原基任の霊。
豪胆な伊賀局は少しも動じることなく、霊を弔うことを約束した。

月岡芳年 「月百姿 金時山の月」
赤茶けた肌の可愛らしい金太郎。猿と兎の相撲を応援している。
入館料
| 一般 | 700円 |
|---|---|
| 大高生 | 500円 |
| 中学生以下 | 無料 |
イベント
学芸員によるスライドトーク
本展の担当学芸員が見どころをご案内します。
| 日程 | 12月2日(日)・8日(土)・14日(金) |
|---|---|
| 時間 | 14:00~(40分程度) |
| 場所 | 太田記念美術館 視聴覚室(B1) |
| 参加方法 | 申込不要 参加無料(要入場券) |
開館日カレンダー

