生誕250周年記念 -北斎とその時代-
後期:2010年7月1日(木)~7月25日(日)
※前後期で展示替え
6月7・14・21・28~30日/7月5・12・20日は休館となります。
展覧会の概要
葛飾北斎(1760~1849)は「冨嶽三十六景」や『北斎漫画』を生み出した浮世絵師として日本のみならず世界にその名が知れ渡っています。今年は北斎が生誕して250周年という節目の年にあたりますが、本展覧会ではそれを記念し、北斎の多岐に渡る活動をさまざまな視点で紹介いたします。前期を「変貌し続ける才能」、後期を「晩年の境地「冨嶽三十六景」」と題する二部構成で行い、合わせて200点余りの作品を展示いたします。
全体の見どころ:北斎は天才か?努力家か?
北斎といえば天才的な才能を持つ浮世絵師と思われる方も多いかも知れません。しかしデビューしたての若い頃の知名度はそれほど高くはなく、代表作「冨嶽三十六景」の完成は70歳を過ぎてからでした。従来行われている北斎の展覧会では北斎の業績のみに注目が集まることがほとんどでしたが、本展覧会では、北斎の師匠である勝川春章、あるいは同時代に活躍した喜多川歌麿や歌川広重などのライバルたちの作品を交えて紹介することで、北斎の才能を検証するとともに、北斎がしのぎを削っていた当時の浮世絵界の様子もお伝えします。
前期〈変貌し続ける才能〉の見どころ
北斎といえば富士山を描いた「冨嶽三十六景」が最も知られており、風景画の浮世絵師というイメージが一般には強いかも知れません。しかし北斎は役者絵や美人画、絵本の挿絵など、一つのジャンルにとどまることなく、常に新たな作品を生み出し続けました。前期「変貌し続ける北斎」では、貪欲とまで言える北斎の変貌し続ける才能を紹介いたします。
後期「晩年の境地「冨嶽三十六景」」の見どころ
「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」で知られる北斎の代表作「冨嶽三十六景」は、北斎が70歳を過ぎて辿り着いた晩年の境地とも言える作品です。後期「晩年の境地「冨嶽三十六景」」では、「冨嶽三十六景」全46点はもちろんのこと、同時期の代表作「諸国瀧廻り」や最晩年の肉筆画の傑作「雨中の虎」を紹介するとともに、ライバル広重が描いた富士図などもあわせて紹介いたします。
入館料
一般 | 1000円 |
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大高生 | 700円 |
中学生以下 | 無料 |