AYAKASHI 江戸の怪し −浮世絵の妖怪・幽霊・妖術師たち− カッパ、ウブメ、化け猫などおなじみの妖怪から、百々眼鬼(どどめき)、化け仁王といったあまり知られていない妖怪まで、 浮世絵師たちはさまざまな妖怪を描き出しました。これらの絵には浮世絵師たちの、そして当時の人々の豊かな想像力を うかがうことができます。 展覧会のタイトル「怪(あやか)し」とは、いにしえから呼び習わされてきた、怪しげで不思議なことを呼ぶ言葉です。 本展では、ちょっとブキミでオモシロイ浮世絵の妖怪世界を中心に、歌舞伎の怪談物に関連して作られた浮世絵の幽霊、 妖術使たちの世界まで、幅広く展示いたします。 l飾北斎、歌川広重、三代歌川豊国、歌川国芳・月岡芳年らの作品約80点によって、 彼らの紡ぎ出す「怪しげで不思議な」世界をご堪能くださいませ。 葛飾派 「百々眼鬼」 画稿一枚 展示期間:平成19年8月1日(水)〜26日(日) ※8月の休館日・料金に関しましては、こちらをご覧下さい。 【壱・妖怪】 妖怪とは近世から登場した言葉で、定義もさまざまですが、ここでは「人以外のもの、もしくは人が、人以外のものの形をとって 出現したもののこと」として、妖怪を描いた浮世絵を紹介いたします。 左・鳥居派 「金時と妖怪」 紙本一幅 右・歌川広重 「名所江戸百景 王子装束ゑの木大晦日の狐火」 画稿一枚 【弐・幽霊】 幽霊とは、妖怪の一種とみる見方もありますが、おおよそは元来人間だったものが、死後も人間の姿のまま 現れるもののことと考えられています。この章では、鶴屋南北によって歌舞伎で上演された塁(かさね)や、 東海道を行く旅人たちの話題となった夜泣き石など、この世に無念の思いを残して出現する幽霊を描いた浮世絵 をご紹介いたします。 月岡芳年 「月百姿 源氏夕顔巻」 大判一枚 【参・鬼】 鬼とは、隠(おぬ)という目に見えない存在を呼ぶ言葉が転訛したものでしたが、のちに人の力を超えた存在、 人に災いをもたらす存在を呼ぶようになりました。その代表的な鬼が、大江山の酒呑童子、羅生門の鬼、 安達ヶ原の鬼婆などです。 月岡芳年 「羅生門渡辺綱鬼腕斬之図」 大判竪二枚続 【四・妖術使】 江戸の歌舞伎では、天竺徳兵衛や仁木弾正などさまざまな妖術使が登場し、多くの観客を魅了しました。 そうした妖術使たちを浮世絵師はそれぞれの様式で描き出しています。 三代歌川豊国 「豊国揮毫奇術競 (蒙)雲国師」 大判一枚 【五・版本】 l飾北斎 「伝神開手 北斎漫画」 ☆ 書籍「AYAKASHI 江戸の怪し−浮世絵の妖怪・幽霊・妖術使たち−」 (税込¥1200) はご好評につき、完売いたしました。 |