江戸文化講座

 

ジャポニスムとは? 

―フランク・ロイド・ライトとアンリ・リヴィエール

 1867年のパリ万国博覧会を契機に、フランスでジャポニスムという現象が始まった。日本人の知らない間に、ジャポニスムはフランスのみならずヨーロッパ、アメリカを席巻する動きとなった。アメリカの建築家ライト、フランスの版画家リヴィエールの二人に焦点を当てて、ジャポニスムの一面を考察する。  

 

 

 

開催日時 2018年5月12日(土)、19日(土)、26日(土) 14時00分~15時30分
会場 太田記念美術館 視聴覚室(B1)
講師

及川 茂(日本女子大学名誉教授)

国際基督教大学卒業、東京大学大学院、ディジョン大学博士課程中退。埼玉大学助教授、日本女子大学教授を歴任。
著書に『河鍋暁斎の戯画・狂画』(東京書籍)、『河鍋暁斎戯画集』(岩波文庫)、『フランスの浮世絵師 ジョルジュ・ビゴー』(木魂社)他  

 

内容
第1講 5月12日(土) ジャポニスムとは?

1867年のパリ万博をきっかけとして、フランスにジャポニスムという現象が広がった。モーパッサンによると、パリじゅうの人が熱病にかかったように、日本を話題にしたという。それは様々な工芸品に現れ、やがて若い印象派を形成することになる画家たちに影響を与え始めた。
J・L・ダヴィッドを始めとする古典派絵画やドラクロワが代表するロマン派絵画の大いなる支配下にあったフランス画壇で、若い画家たちが様々な道を模索する中に現れた日本の浮世絵は、彼らに新しい可能性をもたらした。驚くべき構図、陰影の無さ、大胆な色使い、そして役者や遊女という主題。
若い画家たちは浮世絵に熱中し、やがてマネ、モネ、カイユボット、ドガなど印象派というグループが生まれ、さらに世紀末にはゴッホ、ロートレック、ヴュィヤールなど、後期印象派が成立する。19世紀後半のフランス画壇に大きな影響を与えたのが、浮世絵であった。

第2講 5月19日(土) フランク・ロイド・ライトの浮世絵収集と建築に与えた影響

有楽町にあった帝国ホテルを設計・建築したのはアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトである。彼はギリシア、ローマに倣った古典様式の支配するアメリカにあって、初めてアメリカ固有の建築スタイルを創造した人物である。
そのライトの建築スタイルに大いなる影響を与えたのが、浮世絵であった。
ライトは自ら浮世絵を収集するだけでなく、アメリカの浮世絵収集家のために多量の浮世絵を日本から持ち帰った。彼の審美眼によって、最良の浮世絵コレクションがアメリカに成立する一助となった。

第3講 5月26日(土) アンリ・リヴィエールの『エッフェル塔三十六景』

フランスの画家、版画家、アンリ・リヴィエールは、北斎の『冨嶽三十六景』をモデルに、独自の版画集『エッフェル塔三十六景』を制作した。
『東海道五十三次』とか『冨嶽三十六景』というような連作の絵画作品は、日本独自の形態である。セザンヌの「サントヴィクトワール山」の連作は、作品数こそ決まっていないが、やはり北斎の影響下に成立したと言えよう。
リヴィエールの連作を検討しながら、この画家と日本の浮世絵との関係を探ってみる。

申込方法

申込書に必要事項をご記入の上、受講料を添えて、太田記念美術館までご持参ください。
4月7日(土)より受付開始、定員になり次第締め切ります。
※郵送では申込みできませんので、ご注意ください。

受講料:5000円(パスポート会員は3000円)
※全3回、一括前納。税込。展覧会入場料を含む。
定員 50名(先着順)
問合せ 太田記念美術館 事務局 TEL:03-3403-0880
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10

 

 

    

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