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 『
ジャパニーズ・ビューティ -浮世絵にみる日本女性の美- 


   2009年4月1日(水)~26日(日)
 開館日赤字は休館日)
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● 入館料: 一般¥700・大高生¥500・小中生¥200

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(4月6, 13, 20日 は休館致します。)

● 4月の土曜講座日曜映写会は開催予定です。

● この展覧会の図録は作成しておりません。
●月岡芳年「全盛四季夏 根津花やしき 大松楼」 

Ⅰ.時代によって美の基準はかわる -江戸の美と流行-

 テレビなどで一昔前のドラマや映画を目にしたとき、そこに映る女優さんのメイクや髪型、服装に時代の隔たりを強く感じることがあります。現代では、流行が常に生み出され、それまでのファッションはすぐに時代遅れとなります。
 現代ほどめまぐるしくはないにせよ、事情は江戸時代も一緒。浮世絵では、当時の最新の流行が常に描かれましたが、そこに描かれた女性たちは、時代によって驚くような外見の変化を見せるのです。

● 喜多川歌麿「北国の芸者」

     ●少女のように可憐な女性表現 ~鈴木春信~

 明和年間(1764~1772)を中心に作品を描いた鈴木春信は、錦絵という多色摺りの技法の草創に関わった絵師として広く知られています。春信は、錦絵による美しい色彩もさることながら、まるで少女のようなかわいらしい女性を描き、大変な人気を得ました。
 

鈴木春信「見立草紙洗小町」
●鳥居清長「当世遊里美人合 叉江」

       ●すらりとした八頭身美人 ~鳥居清長~

 安永から天明年間(1772~1789)を中心に数多くの美人画を手がけた鳥居清長。春信の時代からそれほど年代を経ていないにも関わらず、清長は春信とはまったく異なる、八頭身のスレンダーな女性を好んで描き、大好評を得ました。江戸の流行がとても移ろいやすいものであったことがうかがえます。

●溪斎英泉「今よふすかた」

 美しい女性を描くこと、それは浮世絵においてもっとも好まれた題材のひとつです。浮世絵の長い歴史の中で、町娘や遊女、歴史上の人物、物語の登場人物など、さまざまな女性たちが浮世絵師によって描かれてきました。本展では、浮世絵に表現された日本女性の美しさに焦点を当てます。初期浮世絵の菱川派や懐月堂派、錦絵の技法により、美しい色彩で美人画を手がけた鈴木春信、天明・寛政時代を代表する絵師、鳥居清長と喜多川歌麿、江戸後期の退廃的な美人を描いた溪斎英泉、明治という新たな時代の女性を捉えた楊洲周延や月岡(大蘇)芳年、そして大正新版画の橋口五葉など、さまざまな絵師の作品を通して、時代によって大きく移り変わる、日本女性の美の変遷をご紹介いたします。

●懐月堂派「立美人図」

       ●退廃的で艶やかな美人 ~溪斎英泉~

 図は文政から天保年間(1818~1844)を中心として活動した絵師、溪斎英泉の美人画。よく見ると、女性の下唇は緑がかった色で描かれています。これは笹色紅といい、唇を青光りさせる当時流行の化粧法です。現代の感覚でみると少し理解しがたいメイクですが、当時の遊女たちの退廃的な艶やかさをよく伝えています。

Ⅱ 初期浮世絵から大正新版画まで -200年以上におよぶ、美の変遷を紹介-

 本展で扱うのは、初期浮世絵の時代から、大正時代の新版画運動にいたるまで、200年以上という長い期間。展示を通じて、日本人の女性に対する美的感覚がどのように移り変わったのか、感じ取っていただければ幸いです。現代の美の基準に照らし合わせて、どの時代の作品が一番美しい女性像か、考えてみるのも興味深いかもしれません。

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